昭和電工は14日、独自のりん光発光材料を使用した単層型高分子有機EL素子で、緑色で17%、青色で16%と世界最高水準となる外部量子効率(投入エネルギーから光を取り出す効率)を達成したと発表した。初期輝度100カンデラ/m2から35万時間の耐久性も実現しており、今後は実用化に向けた本格的なマーケティング活動を開始する。2008年中に製品化し、10年には売上高100億円を目指す計画。
有機ELの発光方式には蛍光とりん光があるが、現在携帯電話のディスプレイなどに使用されているのが蛍光発光方式である。りん光発光方式は、蛍光の約4分の1という低消費電力化が可能などの利点があるが、耐久性に問題があり実用化が遅れていた。
同社は、りん光発光性を持つ発光体とその他の材料を共重合化した高分子材料から形成した100nm以下の有機薄膜を電極で挟んだ単層構造の有機EL素子により、りん光発光方式で限界値とされる20%に迫る外部量子効率を達成した。今回の技術素子を使用した大型面発光パネルの開発も進めており、07年央までに量産試作ラインを設置する予定だ。
現在、有機ELの用途開発は携帯電話や大型テレビなどで展開されているが、同社では高発光効率と長寿命、大型面発光という特徴をいかして、広告媒体や各種表示装置などを中心に用途開発を進めて行く。
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昭和電工、りん発光材料の有機EL素子で世界最高水準の外部量子効率を達成
[issued: 2007.02.15]
一般的な低分子有機ELパネル(左)と昭和電工の高分子有機ELパネルの比較
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