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古河電工、フェムト秒パルス光源の実用化技術を開発
[issued: 2007.04.05]
古河電工が開発したフェムト秒パルス光源ユニット
フェムト秒の超短パルス光は、非線形光学応答を利用した非破壊、非侵襲の物質測定、ガラスや金属や半導体の超精細加工、細胞の切削や操作などに利用できるだけでなく、光の干渉性を利用して物体内部を撮像するOCT(Optical Coherence Tomography)や多光子顕微鏡の光源、X線に代わる検査用電磁波となる波長30μm~3mmのテラヘルツ波発生装置などへの応用が期待されている。従来のフェムト秒パルス光源としては、チタンサファイアレーザーなどの固体レーザーと、位相を合わせる共振機構を用いた「モード同期機構」を組み合わせるのが一般的だったが、振動や塵に弱いため室温を一定にしたクリーンな設置環境が必要だった。
同社は2005年から2年間、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受けて、操作性と耐環境性に優れたフェムト秒パルス光源の開発に取り組んで来た。今回の開発成果では、光通信用の半導体レーザーを使って電気信号で直接変調駆動してピコ秒(1兆分の1秒)の光パルスを生成し、独自開発の光ファイバ型の圧縮技術を適用することで、300~100フェムト秒の光パルスを安定出力することに成功した。またモード同期機構が不要なので、環境変化の影響を受けにくく、325mmX291mmX127mmという小型で、100VのAC電源で利用できる扱いやすい装置を実現することができた。
さらに直接変調方式により繰り返し周波数を10MHz~250MHzの範囲で任意に設定でき、光パルス圧縮器を調整することで光パルス幅を任意に設定することも可能。構成部品は、光通信分野で実績のあるものを使い、特に能動部品は、電気制御を行っているため、従来の固体レーザーやモード同期レーザーに無い、高信頼性、高安定性、簡便な操作性を実現している。他の仕様については、パルスエネルギーが0.5nJ、平均パワーが125mW (250MHz時)、消費電力が250W。
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