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パイオニア、フラッグシップカーナビで“第3世代”製品を市場投入

[issued: 2007.05.10]

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写真 サイバーナビ2007年モデルの 最上位機AVIC-VH099MDG

 パイオニアは10日、同社カーナビゲーションシステムのフラッグシップモデル「サイバーナビ」の新製品発表会を行った。地点情報や渋滞情報などをメーカー、ユーザー間でリアルタイムに共有し、カーナビに活用できる「スマートループ構想」を本格的に実現し、地上デジタル放送の受信性能を大幅に向上した「第3世代カーナビ」として展開を進める。販売開始は5月下旬からで、価格は最上位モデルの「AVIC-VH099MDG」が40万9,500円(税込み)。

 今回の信製品では、2006年モデルから採用している、インターネット接続によりハードディスクに地点情報、渋滞情報などを蓄積してナビゲーションに利用する「蓄積型プローブ」に加えて、ユーザー間の情報共有のプラットフォームとなる無料ブログ作成サービス「スマートループ ドットブログ」や、携帯電話のパケット通信でリアルタイムで情報を共有する「リアルタイムプローブ」などを追加。渋滞情報を得られる範囲が、オンデマンドVICS情報で約7万km(道路長)のところを約33万kmまでに拡大した。また蓄積型プローブとリアルタイムプローブの情報を組み合わせることで、さらに高い精度での渋滞予測が可能になる。リアルタイムプローブ情報は、トヨタ自動車の「G-BOOK」、日産自動車の「カーウイングス」、本田技研工業の「インターナビ」など純正カーナビではサービスを開始しているが、市販カーナビでは初となる。

 地上デジタル放送への対応では、4チューナー×4アンテナを採用。独自開発の新型チューナーと新型復調LSIで受信エラーやノイズを抑制しており、1放送局塔あたりの受信エリアが従来比1.5倍に広がった。また受信範囲が12セグを外れた場合に、ワンセグでの受信中に一部のチューナーが次の最適な候補局を探して受信チャネルを切り替える「オート中継局サーチ」により、同一番組の受信エリアが従来比2.7倍に拡大した。さらにワンセグ放送については、新「デジタル リバイズ エンジン」により毎秒15フレームのワンセグ映像に中間映像を生成、挿入して、擬似的に毎秒30フレームすることで見易さを改善した。

 モーバイルエンタテインメントビジネスグループ本部長の波江野章常務取締役は、カーナビ市場の動向について、「2007年の国内市販カーナビ市場は新車販売の落ち込みはあるものの、前年比2%増の145万台を予測している。しかし金額ベースでは、低価格化と、PND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)市場の増加で、前年比はもう少し厳しくなるだろう」と語る。しかし「当社は市販カーナビのトップメーカーとして高付加価値提案を進めて行く。サイバーナビの07年モデルは、GPS搭載を第1世代、CD、DVD、HDDや地デジチューナー搭載を第2世代とすれば、スマートループ構想の具現はカーナビが第3世代に入ったことを意味し、ユーザーへ積極的に提案して行きたい」という。

 06年から提案している蓄積型プローブについては、走行履歴データが400万km~500万kmとなっており、日本の道路総延長120万kmの約4倍まで到達した。スマートループ構想を実効性のあるものにするには、携帯電話での通信費用が発生するリアルタイムプローブの利用を促進して行く必要がある。同社はデータ圧縮により通信料金負担を軽減したとしている。同社では、1ヶ月の通信料金が、NTTドコモ、パケホーダイ料金(1パケット0.02円)の場合、都心で1092円、郊外で376円と試算している。

 同社は、市販カーナビ市場でのシェアは約40%(金額ベース)でトップ。一方、自動車メーカーの純正カーナビなどを含めた国内カーナビ市場は2006年で約330万台となっている。
(朴 尚洙)


図 オート中継局サーチのしくみ



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