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PTC、CAMソフトのNC Graphicsを買収

[issued: 2007.05.18]

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PTC World 2007 Tokyo Japan で発表する
Brian Shepherd シニアVP(製品開発担当) 

 米PTC(マサチューセッツ州、Richard Harrison CEO)は、製品開発の金型加工、高精度サーフェス加工領域の機能拡充を図って、英国ケンブリッジに拠点を置く高速加工CAMソフト開発のNC Graphics(Cambridge)社を買収した。5月17日、東京で開催したPTC World2007の席上で発表した。

アジア太平洋市場を意識
 Brian Shepherd シニアVP(製品開発担当)によれば、同社の買収はこれまでPro/ENGINEERで提供してきた機械加工の領域で、NC工作製品の操作性の改善と拡張を狙ったもの。NC GraphicsはCNCを活用した高速ツールパス作成の切削ツール・ソリューションを提供しているが、買収後は製品ブランドをPro/TOOLMAKERに変更する。

 今後の製品展開の方向性としては、高速5軸加工対応のソフトウエア技術を充実し、超高速加工、金型メーカーのプロセス自動化への組込み、自動削り残し認識など機能を拡張する。また、64ビット対応による大規模モデル処理に加え、Pro/ENGINEERのCADモデルとの親和性を提供し、Pro/TOOLMAKERで生成したツールパスをWindchillで管理可能とすることを通じてPTCの製品開発システムであるPDS対応を進める計画だ。

 今回のCAMの買収は特に「アジア太平洋地域市場を意識した決断」(Shepherd シニアVP)といい、日本、中国をはじめアジアでの金型産業へのアプローチを強化したい考えだ。

 NC Graphicsはケンブリッジ大学のArthur Flutter博士によって1977に設立された。ドイツの高速加工機メーカーDEPO Machine社と97年に共同開発したDEPOCAM技術は金型加工のためのNCツールパス生成プロセスの高速高精度を特長としたアプリケーションとして認知度が高い。同社のDEPOCAMは、Windowsベースのスタンドアロン・アプリケーションとして複数CADのデータに対応できるが、これまではSolidWorksのCAM Partnerとして同社CADとの連携を強めてきた経緯がある。

次期Windchill とPro/E Wildfire
 Shepherd シニアVPはこのほか、8月にリリース予定のWindchill 9.0、 12月にリリース予定のPro/E Wildfire 4.0など次期バージョンの拡張機能を紹介した。Windchillでは、ユーザーインターフェースを簡略化し、ユーザーの役割に応じた表示を実現するほか、双方向性のレスポンスを改善した。またEBOM(設計部品表)からMBOM(製造部品表)の作成を可能とした製造プロセス管理(MPM)を初めて実現。これをベースに工場内の製造プロセス計画や、画像が入った作業指示書をWindchillで作成できる。

 DMUとビジュアライザーツールのProductView 9.0(8月リリース予定)は「1万1,200点の部品アセンブリを20秒でローディングできる」とShepherd シニアVP。

 またPro/E Wildfire 4.0ではダイレクトサーフェス・モデリングや、寸法・公差情報などアノテーション付3D図面、エキスパートユーザーでも15分かかる3Dモデリング形状の複雑なラウンドを9秒で実現する自動ラウンドフィーチャー、メモリ消費量を最大40%低減する大規模アセンブリ管理を初めて実現する。また、簡単なセットアップでライティング、反射、背景などのレンダリングをサポートするグローバルイルミネーションや、曲面にテクスチャ配置を可能にする設計プレゼンテーション、プリント基板設計に効果的なECAD‐MCAD連携、アクセス権を巡るデジタル権利の管理などを実現する計画だ。

(甲斐真一郎)

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