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日本ムーグ、レース車両向けに“デュアルゲイン”小型サーボ弁を発売

[issued: 2007.07.25]

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日本ムーグの デュアルゲインモデル小型サーボ弁

 日本ムーグは、F1レースカーなどに採用されている小型サーボ弁「E024」の分解能を従来比2.5倍に高めた「デュアルゲイン」モデルの受注を開始した。

 E024は、電気信号を油圧へ変換し制御するためのインターフェース。ECU(電子制御ユニット)からの電気信号を、ディファレンシャルギア、ギヤシフト、クラッチ、スロットルなどを作動する油圧アクチュエータに伝える。重量は92gと軽量で、2002年からF1チームに採用されている。

 今回の新モデルは、出力流量ゼロ点付近の流量ゲインを従来の40%にまで低下させ、高出力流量の領域では従来と同じ流量ゲインを維持する「2段階(デュアル)ゲイン」を採用し、油圧装置の制御精度にあたる分解能を従来の2.5倍に高めると共に高速応答性能も維持している。分解能の向上で細かいスロットル制御や高精度なクラッチ操作が可能になるだけでなく、油圧装置が作動していない間は作動油の流量が制限してシステムのエネルギー効率を最大約 35%改善できる。また油圧系のアキュムレータとポンプのコンパクト化も可能になる。性能特性は、最大供給圧力21.0MPa、定格流量が弁圧力降下 7.0MPa時で毎分2.0、3.8、5.0、7.0リットル、重量92g、最大使用温度165℃、最大衝撃負荷25G。

 開発は、米Moog社のモータースポーツ・デザイン・センター(英国グロスターシャー州テュークスベリー市)が担当。新型バルブは07年シーズンからすでに複数のF1レースチームが採用しており、残りシーズン中にも新たに採用チームが増える見込み。性能向上により、ホンダ、ヤマハ、ズズキ、カワサキなど国内メーカーが多数参戦するバイクレース「Moto GP」からの需要も期待できるとしている。


E024の流量制御特性の比較。新製品は、出力流量ゼロ点付近の
底流領域ではグラフの傾きで表される流量ゲインが小さく、
外側の高出力流量の領域では従来と同じ流量ゲインになっている



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