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ソニー、ぶどう糖で発電するバイオ電池を開発

[issued: 2007.08.27]

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ソニーが開発したバイオ電池。
4個つなげるとメモリータイプの
ウォークマンを駆動できる

 ソニーは、生物がぶどう糖(グルコース)を酵素で分解して活動エネルギーを取り出す仕組みを応用したバイオ電池を開発した。ぶどう糖は植物が光合成により生成する物質の1つで地球上に豊富に存在することから、再生可能なエネルギー源として性能の向上に取り組み、将来の実用化を目指す。

 このバイオ電池は、多孔質カーボンを電極に、チタンメッシュを集電体に用い、正極と負極に異なる酵素と電子伝達物質を保持させ、電解質として濃度1M (体積モル濃度)のリン酸ナトリウム液を使用し、電極間をセロハンの絶縁セパレータで仕切った構造を持つ。同社は1辺39mmの立方体状のバイオプラスチック(ポリ乳酸とセルロース)製筐体を使って電池部容量が約40ccの電池を試作し、溶液かく拌のための可動部が不要なパッシブ型で世界最高となる 50mWの出力を達成した。また、この電池4ユニットを直列に接続し、メモリータイプのウォークマン(NW-E407)とパッシブスピーカーで音楽を再生できることを示した。

 発電原理は、負極に接するタンクからぶどう糖溶液を滴下すると、負極で電子と水素イオンに分解され、水素イオンが正極に移動して電子と水を発生し、この化学反応の過程で電気エネルギーを電子伝達物質により取り出すというもの。負極でグルコースを酸化分解する酵素にグルコースデヒドロゲナーゼとジアホラーゼが、正極で酸素と還元反応する酵素にビリルビンオキシダーゼが使用された。また、電子伝達物質は、負極側でビタミンKと補酵素NADH、正極側でフェリシアン化カリウムを用いた。この電池の1cm2あたりの出力、電圧、電流は、それぞれ1.5mW、0.3V、5mA。

 なお、今回の研究成果は、22日に米マサチューセッツ州ボストンで開催されたアメリカ化学会で発表した。2001年からバイオ電池を研究している京都大学大学院農学研究科生物化学講座の加納研究室の生物電気化学の知見が基礎になっているという。


ソニーのバイオ電池の発電のしくみ



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