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安川電機、インバータ生産にロボットとICタグを導入してフレキシブル自動組立を実現

[issued: 2007.10.02]

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安川電機のインバータ新工場 ドライブセンタ

 安川電機(利島康司社長)は9月に操業開始した汎用インバータのドライブセンタ(福岡県行橋市)内に、パレットに付けたICタグ情報をロボットが読んで作業する、インバータの小ロット生産に対応した段取りレスのフレキシブル自動組立ラインを完成させ、このほど業界関係者に披露した。ICタグによる生産品目・品番の管理から一歩踏み込んで、生産組立ラインの工程ごとの情報授受をICタグのリード・ライトで指示・遂行する先駆的試みとして注目される。


ヒートシンク供給、コンパウンド 塗布、DM/絶縁サポート供給、基 板組付/ネジ締め、絶縁紙挿入、 半田付けなどの14台のロボットが 並ぶフレキシブル自動組立ライン で少容量インバータ生産の全工数 の65%をカバーする

 今回同社は、部材点数が50点以下、容量3.7kW以下の少容量インバータV1000の生産ラインとして、 自社製ロボット組立セルと人手組立セルを融合したフレキシブル自動組立ラインを構築した。ライン性能はラインタクト40秒、ライン要員7人の体制で生産能力は450台/直、月間最大2万台。ロボット組立セルでは要素作業を機械化して、ヒートシンク供給、コンパウンド塗布、DM/絶縁サポート供給、基板組付/ネジ締め、絶縁紙挿入、半田付けなどの14台のロボットを導入し、ロボットが全工数の65%を担う。他方、人手組立セルでは、ファン、ケース、ケーブル、基板の組付、フェイスプレートカバーの組付作業および梱包工程などで、手順書を電子ディスプレイ化して作業指示やポカヨケ機能を強化した。さらに連続試験セルでは、耐圧、機能試験の自動接続フィクスチャや画像認識による試験工程の無人化を試みている。


ロボット組立セルではパレット約40枚 に付けたICタグのリード・ライトを介 して工程ごとに情報授受を行ない、 フレキシブル自動化を実現

 同社はこの自動化ラインを流れる約40枚のパレットごとに容量2kバイトのICタグを付け、工程ごとにリード・ライトによる情報授受を実施することで、ライン管理/工場管理システムを構築した。現場のライン管理端末で書き込まれた指図、品目、製造条件などのICタグ情報はロボットセルモジュール、人手組立セルの電子手順書ディスプレイに伝達される一方、ロボット工程向けネジ締め、トルク値、半田付、コテ温度などの製造履歴情報、人手作業指示、不具合発生履歴、各工程での着完時間などを各工程に設置したリーダライタを介して書込み、完了後に取り込み情報を受取る。これによって段取りレスを実現し、一台単位の


ICタグ情報を取り込んで生産履歴の 蓄積とデータ編集・管理が リアルタイムに実現する

生産組立ラインの組立1台ごとのタグ情報はライン管理端末から、上位ライン管理サーバ(ファクトリサーバ)を介して生産管理システムに接続し、生産計画とのデータ連携を図る。また生産履歴を蓄積してデータベース化し、生産実績状況の可視化、不具合が発生する工程の統計的把握などに役立てる。同社は行橋事業所ドライブセンタを2010年までにグローバル年産300万台体制を達成するインバータのマザー工場として位置付けており、今後半年間で横展開を進め、ドライブセンタと海外3拠点とのデータ共有インフラの構築を図る。今後ICタグが安価になれば、パレット付けから個々の製品付けシステムへと展開し、製品ライフサイクル管理にも役立てたい考えだ。 (甲斐真一郎)

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