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理研など3社、内視鏡手術で器具を術者に受け渡すロボットを開発
[issued: 2007.10.11]
開発したロボットの外観写真
開発したロボットの適用イメージ写真
内視鏡手術では10本から20本の専用器具「鉗子」を看護師が適時術者に手渡す必要があるが、看護師不足のために術者自らが鉗子を交換するケースが増え手術の中断に起因する長時間化や術者のストレスなどの問題を抱えている。
開発したロボットは、最大20本の鉗子を搭載するマガジンと鉗子を手渡すロボットアームで構成され、術者の音声指示によりマガジンから鉗子を取り出し術者に手渡す。術者が鉗子を返却台に置くと、ロボットは鉗子をマガジンに返却する。また、携帯電話の画面を見ながらボタン操作で鉗子の取り出しを指示する機能もあり、熟練術者が遠隔地から使用すべき鉗子を用意し不慣れな術者の手術をサポートすることもできる。鉗子の取り出しと返却に要する平均時間はそれぞれ6秒、9秒で、看護師がいない場合に比べて約5秒短縮できる。
使用する鉗子は手術に先立ちバーコードリーダーで登録し、マガジンの所定場所に配備され、術者が鉗子の名前を指示すると音声認識システムにより選択した鉗子をモニターに示す。術者が「許可」を指示すると、マガジンが回転して指定の鉗子をロボットアームが把握できるようにし、ロボットハンドが鉗子を取り出し術者に手渡す位置へ運ぶ。使用済み鉗子を返却台に置くと、ロボットが鉗子をマガジンに返却し、鉗子のバーコードを読み取り返却された位置を確認する。ロボットアーム、返却台、マガジンの鉗子に接する部分は滅菌できるようになっている。
この研究ではフランスのパリから携帯電話で遠隔操作する実験も行われ、熟練者が手術に不慣れな術者を支援できることも確認された。この機能により、医療の地域格差の減少、緊急医療の対応可能地域の増加、治療における国際協力の実現などの効果が期待できる。
携帯電話による遠隔操作の遷移図
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