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CC-Link協会、「CC-Link IE構想」を発表、高速1Gbpsコントローラネットワーク仕様を公開

[issued: 2007.10.18]

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 CC-Link協会(CLPA、会長:関口隆横浜国立大学名誉教授、幹事会社:IDEC、ウッドヘッド、デジタル、NEC、三菱電機)は17日、FAネットワークをイーサネットベースで垂直統合する「CC-Link IE」構想を発表した。その第一弾として高速1Gbps通信速度を実現し、各機器内に最大256Kbyteの大容量ネットワーク型共有メモリを備えるコントローラネットワークの仕様を12月1日から公開する。また同構想は将来計画として、モーター制御などフィールドレベルでのモーションネットワークおよびフィールドネットワークの仕様公開も含んでいる。

 欧州を中心に普及するフィールドレベルのPROFIBUSにはPROFINET、米国を中心に普及するDeviceNetにはEtherNet/IPが、それぞれイーサネットベースで上位コントローラレベルのネットワーク規格として確立しているが、これまでアジア域を中心にフィールドレベルで普及してきたCC-Linkには、対応するコントローラレベルの規格がなかった。そこでCC-Link協会は、今回の「CC-Link IE」構想によって、まずこのコントローラレベルで、マルチモード光ファイバを用いた通信速度1Gbpsという最高速クラスのネットワーク規格を充当して、先行する2規格を追うことになる。 

 CC-Link IEコントローラネットワークの主な特徴は、物理層でIEEE802.3z(1000BASE-SX)規格に準拠し、高速1Gbpsの通信速度を実現。また各機器内に最大256Kbyteの大容量ネットワーク型共有メモリを備えることで、同ネットワークに接続する装置間でリアルタイムに大容量の制御情報を共有し、各機器が連携しながら分散して制御することを実現する。

 また、同ネットワークはネットワーク階層・境界をまたがってメッセージ通信が可能なシームレス通信を可能にすることで、情報の垂直統合を実現する。これによりユーザーは、ネットワークの階層を意識せずにCC-Link IEコントローラネットワーク、同フィールドネットワーク、同モーションネットワークおよびCC-Linkの全ての機器があたかもフラットな階層に接続されているかのようにプログラミングできる。さらにCC-Linkで採用している制御データのサイクリック通信方式を継承。最大256Kbyteの共有メモリをサイクリック通信でリアルタイムに更新する。またメッセージ通信によるトランジェント通信(非リアルタイム通信)が発生しても、サイクリック通信速度には影響しない方式のため、安定した制御が確保できる。

 データ転送制御方式には伝送路上でフレームの衝突が発生しないトークン方式を採用して通信のスループットを向上。またデータ転送高信頼機能として標準でデータ転送を二重化している。コネクタはIEC61754-20 LCコネクタを用い、1ネットワークあたり最大120台の機器が接続可能。また複数ネットワークシステムでは最大239のネットワークの接続が可能だ。マルチモード光ファイバ使用時の局間距離は最大550m、総延長は66,000m。 

 統合ネットワーク「CC-Link IE」は、産業用ネットワークへの制御用途への適用に止まらず、機器管理(設定・モニター)、機器保全(監視・故障検出)、データ収集(動作状態)機能によるシステム全体の最適化を目的としている。この導入により、ユーザーはシステムの立ち上げから保守・メンテナンスまでのトータルエンジニアリングコストの削減が可能なネットワークを構築できる。また機器ベンダはCC-Linkが普及している国内及びアジア圏を中心に、制御だけでなく、保守・診断機能を備えた付加価値の提供が可能になる。

 なお、CC-Link協会では11月13日から東京ビッグサイトで開幕するシステムコントロールフェアの会場で、CC-Link IEコントローラネットワーク仕様の実機デモを披露する計画だ。(甲斐真一郎)

CC-Link統合ネットワーク構想図
CC-Link統合ネットワーク構想図


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