独dSAPCE社は10月、自動車の機能を複数のECU(Electronic Cotorol Unit)を使って実現する大規模ECUシステムの開発と管理を行うGUIベースのシステム設計ツール「SystemDesk」を発売した。価格は1ライセンスあたり約350万円。
従来の自動車では、一つの機能に一つのECUが対応するのが一般的だったが、最近では車両統合制御などで複数のECUを使って一つの機能を実現するという例も増えている。さらに、グローバル展開のため増大する製品ラインアップに効率的に使用できるように、ECU用ソフトウエアを再利用可能なコンポーネント化も進んでおり、ECU開発は複雑になっている。
SystemDeskでは、ソフトウエアアーキテクチャ、ハードウエアの構成、ネットワーク通信などそれぞれ異なるシステムの記述について個別にモデル化することで、自動車機能のアプリケーション開発とシステム設計をモデルベースで行えるようにした。初期の設計段階から体系的な記述を行うので、既存のECUシステムに場当たり的にECUを付け加えるような開発手法と異なり、必要なECUの数なども含めて最適な設計を短時間で行える。
生成したモデルとソフトウエアコンポーネントの連携は、欧州の自動車ソフトウエア標準規格「AUTOSAR」準拠の量産コード生成ツール「TargetLink」を通して行う。TargetLinkの機能により、AUTOSAR準拠のソフトウエアだけでなく、従来のC言語ベースのソフトウエアでもSystemDeskを運用できるようになっている。
また、AUTOSARでベーシックソフトウエアと呼ばれる、ドライバやハードウエアI/Oなどの下位層との接続は、最適なランタイム環境を生成することで対応する。さらに、ベーシックソフトウエアの開発を行うフィンランドElektrobit社の「EB tresos」と連携することで、アプリケーション層とシステム設計を担当するSystemDeskと合わせて、AUTOSARベースのECU開発プロセスをすべてカバーすることが可能になる。
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dSPACE、大規模ECUシステムの開発管理ツールを発売
[issued: 2007.10.22]
SystemDeskの画面例
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