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三共製作所、工作機械向けRollerDrive CNC円テーブルに新シリーズ投入

[issued: 2007.10.22]

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三共製作所の工作機械向けRCシリーズ(RC315)
三共製作所の工作機械向けRCシリーズ(RC315)
RollerDriveのメカニカル構造(デモ用)
RollerDriveのメカニカル構造(デモ用)
RCシリーズの内部イメージ
RCシリーズの内部イメージ

 三共製作所(小川廣海社長)はこのほど、工作機械(マシニングセンタ)向け回転系の高速高精度位置決め装置として、ローラギア機構を応用した精密減速機RollerDrive機構によるCNC円テーブルの新製品ラインRCシリーズを開発し、10月から発売した。高精度で加工スピードを要求される自動車部品や、複雑形状精密加工が条件となる航空機部品などの工作機械向けにテーブル直径250mm、315mm、400mmで減速比60の3機種(RC250 、RC315、RC400)を揃え、グローバルで08年度500台の販売を目指す。価格は未公開ながら、「ウォームギアに付加価値を付けた価格でDDモーターよりも有利」と同社。

 RCシリーズの特徴として、回転系での工作機械の切削加工の性能を引き出すための構造とパフォーマンスを備えた。構造系では、ゼロバックラッシ減速構造の採用で正転、逆転の繰り返し動作に対しても常に高い位置決め精度を保つほか、トルクと剛性を両立させた。RCシリーズの回転角度精度は10秒以下(arc.sec.)、繰り返し精度は4arc.sec.を実現。加えて与圧と転がり接触構造で磨耗がほとんどなく精度の経時変化を抑え、また工作機械専用高剛性ローラーを採用して衝突時にも本体が損傷を受けない構造とした。

パフォーマンスでは、RCシリーズはクランプ固定しないノークランプ動作などにより従来方式と比較して2倍以上の高速位置決めを可能にし、機械の非切削時間を短縮化した。例えば、0.4秒以内で90°の回転位置決め(回転移動)が可能。また鉄系金属の連続重切削を可能にし、航空機のタービンブレード加工など複雑部品の高精度加工に求められる要件を満たした。

 メンテナンス性に優れたすっきりした形状の機能的デザインも特徴のひとつ。縦横どちらでも設置が可能で、切り粉や切削油が溜まりにくい形状を追求して清掃を容易にした。また設置のしやすさを考慮してオイル、配管のアクセス口を集約したが、ケーブルコネクタの位置は側面、裏面などの選択を可能にした。

 国内外の主要サーボモーターの搭載が可能で、国内ではファナック、安川電機、三菱電機などのモーターに対応。海外メーカーではシーメンス、ハイデンハイン製に対応している。またRollerDriveを組み込んだ工作機械のメーカーで、RollerDrive品質をアピールしたいところには、機械本体への「RollerDrive QUALITY」のロゴマーク表示を薦めていく方針も明らかにした。

 RCシリーズのCNC円テーブル開発のために同社はクロスローラベアリングを内製化。同社企画室販売企画課の加藤寿尚課長によれば、この内製化によって、ローラ一体化加工による高精度が実現するほかに「調達面で有利。他社ならば2年といった製品納期を2ヶ月に短縮できるほか、サイズに関係なく安定供給できる」と語る。同社では今後ロボット関連や風力発電など回転系動力伝達関連にも進出したい考えだ。(甲斐真一郎)

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