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新日鉄マテリアルズ、貴金属使用を7割削減した排ガス浄化触媒材料を開発

[issued: 2007.12.21]

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 新日鉄マテリアルズは、新日本製鐵先端技術研究所との共同開発により、貴金属の使用量を大幅に削減した排ガス浄化用新型触媒材料を開発した。ガソリンエンジン用排ガス浄化触媒はこれまで、プラチナ、パラジウム、ロジウムの3種類の貴金属微粒子をアルミニウム系酸化物の表面に分散させていた。新型触媒は、アルミニウム系酸化物に代えて、鉄系酸化物にアルカリ土類金属を添加した「ナノ複合結晶組織」を採用し、貴金属微粒子の触媒活性を大幅に向上させることに成功した。これにより、プラチナなどの貴金属使用量を約7割削減できるという。

 ナノ複合結晶組織は、酸素吸放出能が異なる複数の結晶相をナノレベルで組合せたもので、鉄系酸化物の高い酸素吸蔵能力があり、貴金属微粒子の電子状態を変化させることにより高い触媒活性が発揮されると考えられている。従来のアルミニウム系酸化物では、性能を向上するためにセリウムやランタンなどの希土類金属を添加しているが、新型触媒は酸素吸蔵能力が酸化セリウムの約100倍あり、希土類金属を使用する必要がない。新触媒は摂氏900度の排ガスに耐え、貴金属微粒子の凝集を抑えることができるため、従来の触媒より長期間性能を維持する耐久性を備えることが期待されている。

 貴金属触媒の高活性化のメカニズムは、高エネルギー加速器研究機構・放射光科学研究施設と新日本製鐵先端技術研究所が、超高輝度X線を用いて解明を進めている。新日鉄マテリアルズは、新触媒を二輪車向け排ガス浄化用にサンプル評価を開始し、今後はディーゼルエンジン触媒などへの適用を視野に入れ開発を継続する。

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