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SolidWorks、3D CAD最新版SolidWorks 2009の機能を公開

[issued: 2008.01.31]

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 米SolidWorksは、1月20日から23日まで米カリフォルニア州サンディエゴでSolidWorks World 2008を開催した。同イベントの中で同社は、同社3D CADソフトウエアの最新版「SolidWorks 2009」で強化した機能および追加機能の一部を明らかにした。

SolidWorks 2009では、大規模アセンブリの表示機能を強化した。この機能に使われているSpeed Pack技術は、大規模アセンブリの小さな構成部品を隠すことでアセンブリをシンプルにする
SolidWorks 2009では、大規模アセンブリの表示機能を強化した。この機能に使われているSpeed Pack技術は、大規模アセンブリの小さな構成部品を隠すことでアセンブリをシンプルにする


米SolidWorks社プロダクトマネジメント担当マネジャーのFielder Hiss氏
米SolidWorks社プロダクトマネジメント担当マネジャーのFielder Hiss氏

 同社プロダクトマネジメント担当マネジャーのFielder Hiss氏は、「SolidWorks 2009では、3つの重要なテーマがある」と語る。1つめは、SolidWorks 2008から継続していることで、ユーザーがCADでなく、設計に集中できるようにすること。つまり、これはCAD操作におけるステップの数を減らし使い勝手の良さ、生産性を向上することである。2つめのテーマは、ユーザーがより良い製品を設計できるようにすること。ユーザーが設計を検証したり、確認できるようにし、よりよい設計を行えるようにする。3つめのテーマは、ユーザーのニーズに対応することである。「ユーザーがより高い性能を要求しているため、システムの性能を向上し、10,000点の構成部品からなるアセンブリだけでなく、構成部品が100,000点を超えるアセンブリを扱えるようにした。ユーザーがこのような大規模な製品をSolidWorksで設計するようになっているからだ」(Hiss氏)。

 SolidWorks 2009の主な機能は以下の通り。

シンプルな大規模アセンブリ
ズーム機能として虫眼鏡(マグニファイヤー)機能があり、マウスとともに移動する虫眼鏡をアセンブリ上の拡大したい部分に持っていくだけで、その部分を拡大表示する
ズーム機能として虫眼鏡(マグニファイヤー)機能があり、マウスとともに移動する虫眼鏡をアセンブリ上の拡大したい部分に持っていくだけで、その部分を拡大表示する

 新版では、大規模アセンブリの表示機能を強化した。この機能に使われているSpeed Pack技術は、大規模アセンブリの小さな構成部品を隠すことでアセンブリをシンプルにする。「Speed Packは、ユーザーが大規模アセンブリを扱えるようにするためのツールである。Speed Packのスライダ機能により表示しなくてもよい部品を隠し、アセンブリをシンプルにすることができる」(Hiss氏)。

 同社が行ったデモでは、560部品からなるアセンブリを例にSpeed Packを説明した。「複数の構成部品からなるアセンブリだが、それらすべての部品を高いレベル(高精度)で表示する必要はない。Speed Pack技術では、スライダ機能によりアセンブリ内部の小さな部品を隠すことでアセンブリをシンプルに表示することが可能である。干渉検出のために小さな構成部品を加えた高いレベルのアセンブリが必要になる場合は、メニューでこれらの部品を選択することでSpeed Packの設定に含むことができる。スライダ機能により、アセンブリの読込時間を大幅に削減する。大きなメリットは高レベルのアセンブリで得られる。高レベルのアセンブリを干渉や結合性、質量を調べるのに使うことが可能である。SolidWorks 2009では、(従来と比べ)アセンブリ性能を5倍向上した」(同社)。大規模アセンブリで裏側にあるものをユーザーから見えているときだけ表示し、全体をライトウェイトに表示する。スライダ機能により、スライダを動かすことで、表示精度のレベルを調節できる。


 また、アセンブリの裏側をアセンブリを回転しなくても見られるようにした。マウスとともに動く円状の領域をモデル上の任意の場所へ移動し、アセンブリの裏側を見る。大規模アセンブリとなると、裏側にあるものを確認するときに回転させたり、部品を非表示にしたりするのは煩わしい。こうしたわずらわしさが軽減される。さらに、ズーム機能として虫眼鏡(マグニファイヤー)機能があり、マウスとともに移動する虫眼鏡をアセンブリ上の拡大したい部分に持っていくだけで、その部分を拡大表示することができ、生産性向上に貢献する。


SolidWorks 2009では、アセンブリモデルを表示している3次元空間上でBOMをおけるようになった。BOM上の部品名にカーソルを当てると、それに該当する部品をアセンブリモデル上で青く表示する
SolidWorks 2009では、アセンブリモデルを表示している3次元空間上でBOMをおけるようになった。BOM上の部品名にカーソルを当てると、それに該当する部品をアセンブリモデル上で青く表示する

 SolidWorks 2009では、アセンブリモデルを表示している3次元空間上でBOMをおけるようになった。BOM上の部品名にカーソルを当てると、それに該当する部品をアセンブリモデル上で青く表示する。BOM上の各項目は編集することが可能。


アセンブリ上の1つの部品に長穴を開ければ、その長穴部分に接する部品にもその長穴が反映される
アセンブリ上の1つの部品に長穴を開ければ、その長穴部分に接する部品にもその長穴が反映される

 アセンブリ機能では、アセンブリ上で1つの部品に形状変更を行ったときに、その変更がその部品周辺にある部品にも反映されるようになった。例えば、アセンブリ上の1つの部品に長穴を開ければ、その長穴部分に接する部品にもその長穴が反映される。


 同社は、SolidWorks 2009のデモの中で部品点数6,700のアセンブリを使ったSolidWorks 2008とSolidWorks 2009のアセンブリ性能の比較を行った。デモでは、三面図を作成し、その図面に等角投影図を加え、その投影図に陰影をつけ、その投影図を拡大およびパンし、アセンブリ画面に切り替え、そのアセンブリにサブアセンブリを付け加え、三面図に戻り更新するという一連の作業にかかる時間を比較した。結果としてSolidWorks 2009はSolidWorks 2008に比べその時間を65%削減した。


COSMOSWorksとの連携強化
COSMOSWorksのセンサー機能により、ボルトが正しい位置にあるのかどうかを設計者に知らせることが可能。不適切な位置にあるボルトを赤色で示し、正しい位置に移動したボルトを緑色で示している
COSMOSWorksのセンサー機能により、ボルトが正しい位置にあるのかどうかを設計者に知らせることが可能。不適切な位置にあるボルトを赤色で示し、正しい位置に移動したボルトを緑色で示している

 SolidWorks 2009では、COSMOSWorksとのインターフェースの統合をより強化した。COSMOSWorksのセンサー機能を拡張し、この機能をアセンブリの中でも使えるようにした。アセンブリの中で部品を変更したときに、その変更に追随してセンサーが設計要件との評価を行う。センサーが自動的にモデルの質量や穴と穴の間隔などすべての設計パラメータを監視し、それらの値が設計変更によって設計要件で規定する範囲を外れると警告を出して設計者に知らせる。たとえば、ボルトが正しい位置にあるのかどうかを設計者に知らせることが可能。不適切な位置にあるボルトを赤色で示し、正しい位置に移動したボルトを緑色で示す。


スケッチに連動する寸法
 スケッチの機能も強化した。スケッチを描いた瞬間に寸法が入るようになった。スケッチのストレッチ機能では、複数の要素を選択して、マウスでドラッグしながらスケッチ形状を伸ばしたり、縮めたりすることができる。その変更にあわせて寸法もリアルタイムに変わり、マイナスの方向にスケッチを伸ばしても寸法が追従する。また、長穴のバリエーションが増えている。従来、直線を描いて、線をオフセットして円弧で閉じて長穴にしていたのに対し、今回は円弧に対する長穴も作れるようになった。

板金もらくらく
 板金(シートメタル)の機能では、ソリッドモデルからシートメタルを作成できるようになった。設計者は、大まかな最終形状を三次元空間上で箱として作成し、板金として残す部分を指定することで、自動的に展開形状を作れる。ソリッドモデルの面とエッジをクリックしてシートメタルを展開できる。

プラスチック部品の形状変更が容易に

 プラスチック部品に関する機能も強化された。プラスチック部品同士のはめ合わせの部分が1回のオペレーションで作成できるようになった。また、プラスチック部品にへこみ部分を追加することが容易になっている。同社によると、SolidWorks 2008では、この作業ではへこませる部分に対する対象物を作る必要があり、二手間、三手間かかっていたが、SolidWorks 2009では、それを不要とした。また、全体のフィレットや肉厚を自動的に考慮してへこみ部分を追加する。プラスチック部品の形状を変更すると、断面も自動的に変更する。


 このほか、図面の表題欄をダブルクリックで変更できるようになった。表題欄の中の文字を変更するなどということが可能。また、ルーティングの機能では、フラットなリボンケーブルを作成することができ、ルーティングの図面は自動作成する。ケーブルの全長、コネクタの付いている部品情報のプロパティがテーブルとして一斉に配置できるようになった。さらに、インターフェースの改良としては、コマンドマネージャを画面の横に配置し、メニューをたどることができるようになった。


 これらの機能は、2008年の第三四半期に入手可能となる予定である。
(大村 泰憲)


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