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ANSYS社、ANSYSとFluent両製品を統合、真のマルチフィジックスを実現(その2)

[issued: 2008.03.17]

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ANSYS社Worldwide Sales & Support、Vice PresidentのJoseph C. Fairbanks, Jr.氏
ANSYS社Worldwide Sales & Support、Vice PresidentのJoseph C. Fairbanks, Jr.氏

DNJ:日本での戦略は。
Fairbanks, Jr.氏:日本市場は重要な市場の1つである。我々は、世界中で“Hybrid Distribution Model”と呼ぶ流通モデルを持っている。直販の組織と、チャネルパートナーやディストリビュータなど我々の製品を販売する間接的な販売組織がある。日本では、羽部篤社長がリードする直販組織と、チャネルパートナーとしてサイバネットシステムがある。直販組織はCFDの分野、チャネルパートナーは構造解析の分野において経験や知識を持っている。この両者が協力することは、顧客にとって大きなメリットとなる。我々の今後1年の戦略は、これらの組織が連携し、より多くのメリットを顧客に与えることである。

DNJ:これらの組織はどのように協力し合うのか。
Fairbanks, Jr.氏:07年には、アンシスとフルーエント・アジアパシフィックの統合が我々の大きな成長に貢献した。羽部社長のチームは、CFD技術だけでなく、ANSYSの考えや製品ラインについても顧客に説明してきた。CFDの顧客にANSYSの構造解析ニーズがあれば、サイバネットと協力して顧客にソリューションを提供する。逆の場合もある。我々の戦略は基本的には顧客に対し“Single Face”(1つの窓口)を持つことである。ANSYSを代表する1つの窓口を持つ必要がある。流体解析や構造解析、熱解析などの間の境界がうすれてきているからだ。シミュレーションの真の目的は、バーチャル・プロトタイピングのためのマルチフィジックスを行うことであり、トータルでの提供が望まれる。

羽部社長:日本では、4月1日から旧フルーエント・アジアパシフィックと旧アンシスが一緒になりアンシス・ジャパンに社名が変わる。1つの窓口で、Fluent製品とANSYS製品の良いところを顧客に届けていこうとしている。流体と構造を総合的に顧客に提供する。最近の流れとしては、流体と構造を一緒に扱いたいという流れが顕著であり、我々は流体と構造の統合を進め、応用できる範囲を拡げていこうとしている。サイバネットと我々の直販の部隊が協力して、市場を開拓していく。

David Street氏:ハイブリッドカーはマルチフィジックスを必要とする良い例である。ハイブリッド市場では、電磁気、CFD、熱応力、機械応力があり、真のバーチャル・プロトタイピングを行うためには、これらすべての解析を一緒にしなくてはならない。我々は、1つの環境でこれらすべての解析をつなぎ合わせることができるツールキットを提供する。

DNJ:ANSYSとFluent両製品をどのように統合していくのか。
Fairbanks, Jr.氏:短期的にはWorkbench環境で各製品が一緒に動作し、長期的には、これらの技術を統合する。まずは、Workbenchプラットホーム上でANSYSのすべての技術を同じ環境で使えるようにする。ANSYSのすべての構造解析とFluentやCFXなどの流体解析の技術などが一緒に動作し、共通のプリプロセッシング(前処理)ツールおよびポストプロセッシング(後処理)ツールを用い、データを共有することができる。長期的には、FluentとCFXを統合する。ANSYSがFluentを買収する以前は、顧客は既に利用している会社のソリューションを購入していた。顧客がFluent社と関係を持っていて、CFDソフトウエアを必要とする場合、Fluentを購入しただろう。また、顧客がANSYS社と関係を持っていて、CFDソフトウエアを必要とする場合、CFXを購入しただろう。現在、顧客 は、ベンダーとの関係を気にする必要はなく、ベストな技術を彼らの用途のために購入することができる。CFXは歴史的にターボ機械分野に強く、Fluentは化学工程と流れの分野に強い。今後は、分野にかかわらず最高の技術を提供出来る。しかし、長期的に顧客が望んでいるのは、これらの技術が統合されることである。その実現に注力している。08年には、アンシスの全製品のバージョン12を同時リリースする。このバージョンでは、2つの重要な要素がある。1つめは、統合プラットホームであるWorkbench環境の進化である。よりロバスト性を強化し、このプラットホームでのワークフローとプロセスを管理するツールを提供する。2つめの要素は、“Unified Meshing”(メッシュの一元化)である。現在、我々は多くの異なるメッシュ生成ツールを持っている。今後は1つのメッシュ生成環境でこれらすべてのメッシュ生成技術を提供し、望まれるどんな機能も使えるよう一元化する。 ANSYSの技術は、1つの環境の中で、メッシュの生成、前処理、後処理をすべて行えるようにする。前処理および後処理においてどのANSYSソルバを使っていても、同じ機能、性能、ルック&フィールを提供する。

DNJ:日本での08年のANSYS Conferenceはどのように開催するのか。
David Street氏:07年のANSYS Conferenceは、サイバネットとフルーエント・アジアパシフィックとアンシスが共同で、4日間にわたる2つのイベントを開催した。初めの2日間は機械・構造にフォーカスしたセッション、残りの2日間は流体にフォーカスしたものだった。08年は、サイバネットと共同で1つのユーザーグループミーティングを計画している。アジアで最も大きなCAEイベントの1つになると考えている。2日間のイベントとなり、参加者全員にANSYSの製品すべてについて知ってもらえる機会となるだろう。11月に東京で開催する予定である。1,500人以上の来場者を見込んでいる。

(大村 泰憲)

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