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【人とくるま展】日産自動車、「高性能植物」でバイオ燃料を増産

[issued: 2008.05.26]

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従来の小麦(左)と高性能植物の小麦。それぞれ4株づつ植えている
従来の小麦(左)と高性能植物の小麦。それぞれ4株づつ植えている
バイオ燃料となる穀物部の比較。上が高性能植物の小麦
バイオ燃料となる穀物部の比較。上が高性能植物の小麦

 日産自動車は、パシフィコ横浜で21日から23日まで開催された自動車技術の展示会「人とくるまのテクノロジー展2008」で、バイオ燃料の原料となる穀物の収穫量を飛躍的に増加させることのできる「高性能植物」に関する研究成果を展示した。

 ガソリンなどの化石燃料と比べて、光合成で二酸化炭素を吸収して成長する植物から生産するバイオ燃料は、地球環境全体で見て二酸化炭素を増やさない自動車燃料として注目されている。しかし、現時点ではとうもろこしや大豆などの食糧からしか効率よく抽出できないため、食糧の価格高騰などを引き起こしているという指摘もある。

 これに対して自動車メーカーは、稲がらや廃木材などの非可食部からバイオ燃料を生産する技術開発に取り組んでいる。トヨタ自動車、本田技研工業、米General Motors社などが、開発事例や他社との協業を発表しているが、変換効率やコスト面での課題が多く、実用化にはまだ数年以上かかる見通しだ。

 日産自動車総合研究所の社会・フロンティア研究所と横浜市立大学は、急増するバイオ燃料需要に対する直近の現実解として、光合成の効率を高めることにより従来の穀物よりも収穫量が飛躍的に多くなる「高性能植物」を共同開発している。植物が行う光合成では、太陽光が強い高負荷状態の時には太陽エネルギーの1割程度しか利用しておらず、残りの9割は活性酸素を作り出して、この活性酸素が光合成を阻害して成長を抑制してしまう。開発中の高性能植物は、高負荷時の活性酸素を無害化する酵素を多く生成することで、光合成の効率を高めて、植物の成長を促進する。また、「遺伝子組み換えではなく、従来から行われてきた品種改良により開発しているので、国内でも受け入れられやすいだろう」(説明員)とした。

 日産ブースでは、従来型の小麦と「高性能」の小麦を各4株ずつ植えたプランターを展示しており、高性能植物の高い成長力を印象付けていた。

(朴 尚洙)

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