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三菱樹脂と前川製作所、太陽熱利用の高効率吸着式冷凍機の安定稼働に成功

[issued: 2008.08.06]

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 三菱樹脂と前川製作所は、ゼオライト系吸着剤を初めて使用した太陽熱利用の吸着式冷凍機を安定して稼働させ、シリカゲルを利用した従来方式の2~3倍の冷凍能力を発揮させることに成功した。吸着式冷凍機は、機械的圧縮機を使用せずに、冷媒の水が蒸発する際に周りの熱を奪う気化熱を利用して、60~100℃の温水から3℃~25℃の冷水を連続的に作りだす。ゼオライトは結晶中に微細孔をもつアルミノ珪酸塩(沸石)で、これを用いて三菱化学科学技術研究センターが開発した「AQSOA(アクソア)」は、シリカゲル系吸着剤と比べ数倍の水蒸気吸着能力をもつ。

 シリカゲル系吸着剤利用の冷凍機を製造してきた前川製作所は、平成17年~19年度の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「太陽エネルギー新利用システム技術研究開発事業」の一環として、AQSOAを搭載した吸着式冷凍機を製造し、フィールドテストを行ってきた。安定稼働した実証機は70kWの冷凍能力だが、従来機と比べ太陽エネルギーで作られた温水から体積当たり2倍から3倍の冷水を作ることができた。

 この結果、350kW(100米国冷凍トン)の冷凍機を製造する場合、シリカゲル使用の従来方式と比べ吸着剤の重量で70%、吸着剤の容積で42%、冷凍機の機器重量で44%軽減することが可能になる。また、一般的な冷水製造用の空冷チラーと比較しても、CO2排出量を64%削減できる。AQSOAは、50℃~80℃の温度領域でも効率よく水蒸気を吸着・放出できるため、80℃以下の工場排熱などを利用した省エネ型プロセス用冷水供給装置などを実現できる。

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