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ホンダ、ルート配信サービスに対応した
インターナビを新型レジェンドに搭載【動画あり】

パイオニア、ヤフーとの提携でサービス拡充へ

[issued: 2008.08.29]

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インターナビ推進室室長の今井武氏
インターナビ推進室室長の今井武氏

 本田技研工業は2008年8月、ホンダ車の純正カーナビゲーションシステム向けサービス「インターナビ・プレミアムクラブ」の会員向けに、ドライバのさまざまな要求に対応するルート配信サービス「インターナビ・ルート」を開始すると発表した。9月5日に発売予定の新型レジェンドに搭載する新型HDDインターナビシステムから、順次展開する方針。また、今後のサービス充実を目指して、パイオニア、ヤフーと提携することも発表した。

 インターナビ・ルートは、従来の交通情報に加え、ETC割引料金、自車の燃料消費量や加減速データなどのさまざまな情報を加味して、最速ルートや省燃費ルートなどドライバの求めるルートを、ホンダが運用する「インターナビサーバー」で計算して、通信によりカーナビに配信するサービス。本田技研工業でインターナビ推進室室長を務める今井武氏は「現行のカーナビでは、ドライバが満足するルート検索ができないことが多い。これは、カーナビ単体では、CPU能力やメモリー容量が限られているため、狭い範囲内で主要道路を優先したルート計算を行うことになるからだ。インターナビ・ルートでは、カーナビ単体よりもはるかに高性能なサーバーを利用することで、より広い範囲でルート検索ができるとともに、渋滞情報なども考慮することで、ドライバの要望に沿う多様なルート検索も可能になる。サーバーの役割を、補助から主体へ移行することにより、カーナビをさらに進化させることができる」と語る。

インターナビ・ルートは高性能サーバーを使って多様なルート探索を実現する
インターナビ・ルートは高性能サーバーを使って多様なルート探索を実現する

 ルート検索モードとしては、燃料消費量を抑える「省燃費ルート」、ETC割引を最大限利用できる「ETC割引ルート」、時期や天候にあわせて景色が良くて快適なドライブが楽しめる「シーニックルート」、最も早く目的地に到着できる「最速/最速一般道優先ルート」、時間と料金のバランスを考慮した「スマートルート」を揃えた。省燃費ルート、ETC割引ルート、シーニックルートは、自動車メーカーとしては世界初提供のサービスとなる。実際に、省燃費ルートで、従来ナビによる検索でガソリン消費量が3103ミリリットルのところを2750ミリリットルに削減し、ETC割引ルートで、2850円必要だったところを1200円にまで抑えるなど、導入による効果確認も行っている。

 インターナビ・プレミアムクラブは、「プローブ情報」と呼ばれる会員車の走行データをサーバーに集約することにより、通常のFM波や光ビーコンによるVICS(Vehicle Information and Communication System)情報よりも詳細な交通情報である「インターナビVICS」を得られることを最大の特徴としている。2003年には、業界に先駆けて渋滞予測サービスなどを開始するなど、プローブ情報の活用では最も先進的に取り組んできたことで知られている。2008年8月時点で、蓄積データは約4億5000万km、会員数は約72万人。

提携でサービスを拡充
リアルタイムプローブデータ情報の相互活用のイメージ
リアルタイムプローブデータ情報の相互活用のイメージ

 また、ホンダは、インターナビのサービス拡充を目的に、パイオニア、ヤフーとの提携も発表した。パイオニアとは、リアルタイムプローブ情報を相互活用し、ヤフーとは、インターナビの会員専用パーソナル・ホームページと、Yahoo!Japanサイト内の「Yahoo!ドライブ」のスポットやルート情報を連携できるようにする。今井氏は「インターナビ・ルートによりルート検索はさらに高精度になるが、これ以上の精度を求めるにはさらに多くのリアルタイムデータが必要になる。パイオニアと提携することでリアルタイムプローブ情報をさらに多く得られるようになる。また、Yahoo!Japanとの提携により、インターナビとYahoo!ドライブ、両方の会員が持つ情報を互いに共有できるようになる」と目的を説明する。

 パイオニアとの提携では、区間ごとの走行所要時間情報のみに限定して、プローブ情報を共有する。システム開発を完了次第、2008年内をめどに相互活用を開始する。パイオニアは、2007年からプローブ情報を使ったサービス「スマートループ」を立ち上げており、約1年間の運用で数千万kmの蓄積データを得ている。パイオニアでモーバイルエンタテインメントビジネスグループ事業企画部ナビゲーション企画部部長を務める高柳幹彦氏は「ホンダとは純正カーナビの受託製造などで以前から深い関係があり、新型レジェンドの純正カーナビの開発も当社が担当している。純粋に量が必要なプローブ情報は非競争領域であり、そのプローブ情報の解析やサービスとしての運用法で競争しよう、ということで提携に至った」と語る。

 Yahoo!Japanとの提携では、2008年10月中旬から、Yahoo!ドライブのスポット情報をインターナビで利用できるサービスを開始する。今後は、インターナビのスポット情報をYahoo!ドライブで利用できるようにする予定で、インターナビ会員が自分の走行したルートをサーバーに保存し、パーソナル・ホームページで編集したものをYahoo!ドライブに転送できるサービスも計画している(サービスの一例を動画で確認できる)。ヤフー事業推進本部デジタルホーム事業室の助光康大氏は「例えば、インターナビ会員が友人とスポット情報を共有したいと思っても、その友人は必ずしもインターナビ会員とは限らないので、その場合インターナビとYahoo!ドライブ両方で情報を登録する必要が出てくる。今回の提携により、ホンダ以外のユーザーが数多く登録するYahoo!ドライブの情報をインターナビ会員と共有できるとともに、インターナビ会員のスポット情報をYahoo!ドライブで共有できるようになり、サービス向上が期待できる。また、インターナビからの走行ルート転送サービスは2009年前半をめどに、できるだけ早く開始できるようにしたい」と話す。

(朴 尚洙)

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