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東京ガス、70MPaの水素ステーション実証試験を開始

[issued: 2008.09.12]

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 東京ガスは、経済産業省の「水素・燃料電池実証プロジェクト(JHFCプロジェクト)」に基づいて実証試験を実施中のJHFC千住水素ステーション(東京都荒川区)で、充填圧力を従来の2倍の70MPa(700気圧)にして水素を供給する設備を増設し、9月11日から実証試験を開始した。

 2003年5月に開所したJHFC千住水素ステーションは、これまで圧力スイング吸着(PSA:Pressure Swing Adsorption)方式の水素製造装置で35MPaの充填圧力で実証試験を実施してきたが、今回は同方式による80MPaの水素圧縮機、蓄ガス設備の増設を完了し70MPaの充填実験を行えるようになった。これにより燃料電池自動車は従来の倍の水素を貯蔵でき航続距離を大幅に伸ばすことが可能になる。東京ガスは35MPa対応の燃料電池自動車を2台使用していたが、1台を70MPa水素貯蔵システム搭載の新型「トヨタFCHV-adv」に変更した。

 PSAは、水蒸気改質反応により生成した水素を含む改質ガスから、吸着剤を用いて水素以外のガスを除去して純水素を得る方式で、改質器、CO変成器、圧力スイング吸着装置で構成されている。70MPaの水素充填試験では、最適充填速度、設備の安全性と耐久性、システム全体のエネルギー効率などを評価するほか、燃料電池自動車の最適な水素貯蔵圧力の検討や関連設備の部材の標準化に向けたデータの取得と分析を行う。

 東京ガスは、平成19年度に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業で、水素分離型改質方式の水素製造システムで水素製造効率81.4%、水素純度99.999%以上を達成している。この方式は、水蒸気改質反応が起こる改質器内に水素透過膜を配備し、分離した水素を取り出す。改質反応と水素分離を1つのプロセスで同時に行えるため、PSA方式の約3分の1の小型装置で同等の水素製造能力を発揮させることができる。また、水素分離型改質方式は改質ガスの中でCO2を90%まで濃縮でき、CO2の回収が容易になる。

 東京ガスは、この方式の高耐久化、低コスト化に向けた開発を継続し、CO2分離回収システムを接続した実証試験も今年度中に行う計画である。

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