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クライスラー、GEと車載二次電池システム開発で提携

2010年中に電気自動車を北米市場で発売

[issued: 2008.09.24]

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クライスラーが開発中の電気自動車コンセプト
クライスラーが開発中の電気自動車コンセプト。2人乗りスポーツカーDodge EV(下)、オフロード車Jeep EV(右上),ミニバンChrysler EV(左上)

 米Chrysler社(以下、クライスラー)は2008年9月、米General Electric社(以下、GE)と車載二次電池システム開発で提携することを発表した。また、実稼動する電気自動車のコンセプトモデルを3機種公開するとともに、2010年中に北米市場、2010年以降に欧州市場で電気自動車の市販に踏み切ることも発表した。

 クライスラーとGEの車載二次電池システムは、米国エネルギー省が進めている開発プロジェクトの中で評価が進められる予定。ベースになるのは、米国エネルギー省のプラグイン・ハイブリッド車開発プロジェクトにも参加している、GEの「デュアル・バッテリー(dual-battery)」技術。車載二次電池では、駆動力を優先するハイブリッド車向けでは出力密度を優先し、航続距離を優先する電気自動車ではエネルギー密度を優先した開発を個別に行うのが一般的。デュアル・バッテリー技術では、出力密度とエネルギー密度、双方の特性を1つのバッテリーパックで実現できるとしている。

 一方、クライスラーが公開した電気自動車のコンセプトモデルは、Dodgeブランドのスポーツカー「Dodge EV」、Jeepブランドのオフロード車「Jeep EV」、Chryslerブランドンのミニバン「Chrysler EV」の3つ。Dodge EVは、2人乗りの後輪駆動電気自動車で、モーターの最大出力は200kW、最大トルクは650Nm、最高速度は120マイル/時(193km/時)。航続距離は、満充電時で150~200マイル(240~320km)。充電時間は、家庭用110V電源で8時間、220Vであれば4時間で完了する。

 四輪駆動で「Jeep Wrangler」がベースのJeep EVと、前輪駆動で「Chrysler Town & Country」がベースのChrysler EVは、小型のガソリンエンジンと発電機から成る「レンジ・エクステンダー(航続距離延長装置)」を搭載した電気自動車となっている。ともに、満充電の二次電池だけを使用した場合の航続距離は40マイル(65km)で、ガソリン約8ガロン(約30リットル)を使用した場合には400マイル(640km)にまで航続距離を拡大できる。

 クライスラーは、2007年に電気自動車とその関連技術の開発を担当する社内組織「ENVI」を立ち上げており、今回の3機種はENVIが中心になって開発を進めた。2008年1月開催のデトロイトモーターショーでは、今回と同様にDodge、Jeep、Chryslerの3ブランドでコンセプトモデルを発表している。デトロイトモーターショーのコンセプトモデルと比べると、JeepとChryslerブランドに搭載するレンジ・エクステンダーが、ディーゼルエンジンや燃料電池から小型ガソリンエンジンに変更され、Dodgeブランド車の航続距離が250マイル(402km)から150~200マイルに抑えられている。

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