モノづくりと人材・技術経営

上流に遡るモノづくり:
構造設計、生産設計の人材を強化

[2007年02月号]

この記事を :  印刷する プリントする ブックマーク  はてなブックマークに登録 この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 メールで送る メールで送る
12>> PAGE 1/2   目次に戻る
三菱電機 山西健一郎 常務執行役・生産システム本部長
三菱電機
山西健一郎 常務執行役・生産システム本部長

ヤマニシ・ケンイチロウ 75年三菱電機入社。生産技術研究所、生産技術センター、システムLSI事業統括部を経て03年生産技術センター長。06年生産システム本部長として現職。

 三菱電機には、事業部とは独立してコーポレートレベルに生産システム本部がある。これを生産技術部、品質保証推進部、環境推進本部、ロジスティクス部および情報システム技術センター、設計システム技術センター、生産技術センターの4部3センターで構成し、全社のモノづくりに関わる領域をカバーしている。私自身、最初は開発本部にいたが、それから生産技術関連に移って生産技術センター長、生産システム本部長と、三菱のモノづくりに携わって20数年を歩んできた。

 5年前に、当時の野間口有社長(現会長)がジャストインタイム(JIT)全社活動、いわゆるトヨタ生産方式を基本に三菱電機流にアレンジした手法を導入開始し、ようやくその成果と定着を見せはじめている。JIT活動の目標には、品質、コスト、デリバリー、環境、ロジスティクス、在庫など11指標を掲げ、目標設定とその達成に向けた取り組みを行なっており、三菱電機全社と関係会社のかなりの部分がこの改善活動に参画している。

 私自身、全ての製作所を半年に1度、1年に2~3度、巡回して指導する。

改善活動に求められる人材
 改善活動のなかで、エンジニアに求められる人材には5つの要件がある。第一に技術(専門性)。第二に目標達成意欲。第三は統率力あるいは人間的魅力。第四にコンプライアンスとCSR(企業の社会的責任)に関連するモラル意識。第五が国際性だ。

 第一の技術には、いい種を作る「研究・開発」と、土壌を肥沃にする「生産・製造」が含まれるのは当然だが、その中間領域として、土壌の質に合った強い種をつくる「構造設計・生産設計」の技術の重要性が増していると考えている。これは肥沃な土壌には高度に成長する種を、荒地には荒地に育つ種をつくる技術だ。

 三菱電機では「研究・開発」活動は開発本部が中心となり、われわれ生産システム本部は「生産・製造」が主たる領域となるが、その中間領域となる「構造設計・生産設計」は、上流の「研究・開発」からではなく、下流の「生産・製造」から上流にアプローチすることによって成果が出せる領域、と考えている。モノづくりが分かって土壌に合う種をつくるエンジニアが必要だ。



12>> PAGE 1/2   目次に戻る
この記事を :  印刷する プリントする ブックマーク  はてなブックマークに登録 この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 メールで送る メールで送る

Sponsor Links

Partner Solutions

DNJ RESOURCE CENTER

PTCジャパン株式会社
【PTC/Mathcad】表計算ソフトを越えて計算の作成と文書化に適したソリューションへの移行

資料一覧を見る この資料をダウンロード