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次世代車載ネットワークFlexRay、BMW X5に採用

[2007年02月号]

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世界で初めてFlexRayを採用したBMW X5
世界で初めてFlexRayを採用したBMW X5

 自動車の新技術のうち、次世代車載ネットワーク「FlexRay」は最も注目されているものの一つだ。現在一般的な「CAN」に比べて20倍以上となる10Mbpsの転送速度を持つ。独BMW社の「BMW X5」は、このFlexRayを採用した世界初の量産モデル自動車であり、オランダNXP Semiconductors社はFlexRayネットワークの制御に必要なトランシーバチップ「TJA1080」を供給している。

 NXP社は、自動車市場を注力市場に位置付けており、CANをはじめ車載ネットワーキング(IVN)分野では高いシェアを持つ。FlexRayについても、2000年に欧米メーカーを中心に設立した「FlexRayコンソーシアム」で、BMW、Bosch、Daimler Chrysler、Freescale Semiconductor、GM、VolksWagenと並び、コアメンバー7社の1社として、電気的物理層の仕様策定を行うなど主導的な役割を果たしている。

非X-by-Wireから
 FlexRayコンソーシアムでは、ステアリングやブレーキシステム向けの『X-by-Wire』アプリケーションを最終的なターゲットにしているが、当面はパイロットプロジェクトとして非X-by-Wireアプリケーションへの展開が中心になる。BMW X5では、走行の安全・快適さを実現する「Adaptive Drive」機能に採用されている。

 同機能は、センサーで収集した走行環境や路面状況に関する情報のやり取りを、各車輪のコーナーモジュールと中央コントロールモジュールをFlexRayネットワークで接続することで高速に処理し、Active Roll Stabilization(転倒安全性)やElectronic Damping Control(振動電子制御)を実現する。各モジュールの接続のために、NXPのトランシーバTJA1080を6個使用する。TJA1080は、現時点でFlexRayに対応する唯一のトランシーバである。マイクロコントローラは、Free scale社の製品を使用している。

 国内も含めて自動車業界は、FlexRayを採用したBMW X5に注目しており、その動向はX-by-Wireへの適用など今後の開発に大きな影響を与えそうだ。

物理層とコントローラを両提供

 NXP社は、トランシーバだけでなく、ARM9コアベースのマイクロコントローラ「SJA2510」も開発中。07年後半にも本格出荷を開始する計画だ。FlexRayコントローラを内蔵することにより、低コストで高い性能を発揮できるとしている。また物理層であるトランシーバも同時に提供できる唯一の企業としての強みも生かして行く。

NXP社のFlexRay向けソリューション
NXP社のFlexRay向けソリューション。物理層、プロトコル層、アプリケーション層全てに対応している。コントローラについては、米Freescale Semiconductor社と知財をやり取りして、FlexRay2.1対応コントローラの可用性を高めている。


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