Self-Parking Vehicles

縦列駐車なんてもうこわくない

[2007年04月号]

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ドライバーは、縦列駐車をしたい場合には、自分が駐車したいスペースの前に駐車している車から約1m(3フィート)の距離を保って前進し、その車の前方のナンバープレートが見える位置で停車する。そして、シフトレバーをバックに入れて、ハンドルの前の表示パネルにある駐車マークのボタンを押す


簡単で失敗しない機能を目指す
 エンジニアたちは、従来の油圧式ステアリングから電動ステアリングに移行したことにより、衝突防止システムと、その先の究極の目標である自動運転(Drive-by-wire)システムにも道筋が開かれたと言う。シーメンスVDO社のエンジニアは、同社のParkMateソフトウエアのアルゴリズムを、将来的には「Chassis Dynamics Controller(シャーシ・ダイナミックス・コントローラ)」と統合化して、エアバッグやABS、ステアリング、サスペンションなどのコントローラをサブシステムとして総合的に管理させることを計画しているという。シーメンスVDO社のセーフティー・シャーシ部門のカスタマーセグメントマネジャーであるSteve O'Connor氏は言う。「現在、こうした種々のシステム同士で、互いに会話を交わすものは限られている。それに対して、シャーシ・ダイナミックス・コントローラは、すべての信号を統合管理して、より高いレベルの快適性と安全性を実現する。」

 同氏によると、こうしたシステムを利用すれば、自動車が緊急停止を感知して、それに対応することも可能になるという。例えば、ABSが作動した場合に、シャーシ・ダイナミックス・コントローラはエアバッグに展開準備をさせながら、同時に前輪のショックアブソーバーの設定を固くして、場合によっては事故を防止するためにハンドルを切ることも考えられている。

  シーメンスではまた、縦列駐車システムを自動動作のBrake-by-wire「Electronic Wedge Brake(電子ウェッジブレーキ)」機能と統合化することにより、自動的な非常停止の能力を向上しようとしている。

 その一方で、自動車業界のアナリストたちは、現在の縦列駐車システムは、未来の技術に直接結びつくほどには進歩していないと考えている。彼らによれば、このシステムが成功を収めたとしても、その効果は、未来のテクノロジー開発に向けて人々の意欲を高めるのに役立つだけだという。

 「一番難しいのは、こうした機能が、100%間違いなく動作するようにすることだ」(Gartner社のKoslowski氏)。「新しいシステムが複雑で使いにくければ、消費者はすぐに失望し、次には別の車を探すだろう。新機能がかえってあだになるケースもあるということだ。」

  Koslowski氏は、自動車メーカーに対して、公の場で失態を演じないことが重要だと警告する。例えば06年、レクサスのアドバンスト・パーキング・ガイダンス・システムを試そうとしたMS-NBCテレビのレポーターが、操作を誤ったところ、車両がバックしなくなった件がそうした例だ。

 「こうしたシステムは、技術面を見れば華々しい感じがするが、100%自然に動作するところまでは到達していない。まだまだ改善の余地があるということだ」(Koslowski氏)。

  一方、自動車メーカー各社は、新しい自動縦列駐車システムに改善を加えれば、さらなる車載エレクトロニクス技術の開発に弾みがつくとして、自信を覗かせている。

 シーメンスVDO社のCollins氏は、「一見するとこのシステムは孤立しているように見えるかもしれない。しかし、我々はこれを基盤技術と考えている。このシステムにより、我々は将来のための多くの電子機能を作り出すことができる」と語る。

衝突防止:次なるステップか?
 自動縦列駐車システムの安全面の課題の多くを解決することは、車線追従や衝突防止などの機能を実現するために欠かせないステップだと考えられている。自動縦列駐車システムは、これらのシステムと同様に、車両の周辺を監視するセンサーを使用して、タイヤを自動操縦する。すでに自動駐車システムのメーカーは、これらを利用することによって、自動ブレーキシステムの開発を進めようと考えている。

 しかし、自動駐車機能と衝突防止の間には、大きな違いがあるのは事実だ。例えば、駐車機能に使用しているソナーセンサーは、時速19km(12マイル)以上のスピードでは、動作の信頼性が大きく低下する。多くの衝突防止システムにソナーの代わりに採用されると考えられているのが、レーダーまたはカメラをセンサーとする方法だ。

 技術者によれば、車両が自動操縦によって事故を避けられるようになるためには、まずは、センサーによって車両の周囲を360度見渡せるようになる必要があるという。

 シーメンスVDO社のセーフティー・シャーシ部門のカスタマーセグメントマネジャーであるSteve O'Connor氏は、「事故を避けるための自動操縦によって、乗員がより危険な状態になってはならない」と言う。「車両が周囲をすべて見渡せるようになるまで、その保証はなく、そのような製品を世の中に出すことは許されない。」

ウェブ情報源

//以下のリンク先をチェックしてより詳しい情報を//
■シーメンスVDO社のParkMateの説明とレクサスのアドバンスト・パーキング・ガイダンス・システムの動画はこちらから:
http://designnews.com/article/Ca6414506.html






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