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Inventorの使い勝手
米KONE社
メカニカルエンジニア
Donald Gradin氏
[2007年04月号]
KONE社の3D CADシステム導入例
Donald Gradin氏はKONE社のイリノイ州Coal Valleyにある研究開発施設に所属しているメカニカルエンジニアである。
KONE社ではどの様にAutodesk Inventorを使っているか?
我々はEcoMod(KONE社の新型エスカレータ製品ライン)の全機種を米国で、また、重量物用や運搬用のエスカレータの内の数種類を英国で設計しており、Inventorに含まれているデータ管理システムであるAutodesk Vault 5をドキュメント管理に採用している。Vault 5にはモデルやリリース後の図面だけでは無く、概要や連絡先など我々の業界に固有の文書も格納している。Vaultは以前にはInventorの旧バージョンの内部に含まれており、単体では販売されていなかったが、今では直接インストールすることが可能で、マイクロソフトOfficeへのプラグインを持っている。このため、Autodeskを経由せずに直接ドキュメントを追加することができる。
Inventorを使うと設計工程は改善されるか?
Inventorのファンクショナルデザイン機能を使うことで自由度が増すと感じている。設計を始める前に計算をしなければならないという制約から解放されるからである。2つのギアセットが必要な場合にInventorのデザインアクセラレータを使うと、ハウジングをギアに合わせるのではなく、ギアを指定の比にあわせた後、ユニットにあわせてハウジングを設計することができる。計算と試行錯誤の後の修正を重ねることで同様なことはできるものの、デザインアクセラレータ内の固有のジオメトリを使うとテーブルに最小限の要件を入力した上で、Inventorプログラムに計算を任せることができる。早くて簡単である。
Autodeskに追加してほしい機能は?
SolidWorksと米PTC社のPro/ENGINEERで作成されたモデル向けに、ネイティブトランスレータが追加されたのは良かった。この機能によって、視覚的には正しくとも、機能しないモデルを作り出さずに、これらのプログラムで作成された立体の構成要素からモデルのジオメトリを獲得して編集することが可能となった。従来のバージョンでは、大規模アセンブリはその機能と制限の量が多く、メモリに関する問題を引き起こすため、悩みの種だった。現在我々は、Inventorですべてのものを標準化しようとしており、難しくはないものの作業に時間がかかっている。使用中に問題点を感じない人がいるとすれば、このソフトウエアを極限まで使用していないからである。Auto desk社は、ユーザが本製品をとことん追い込み、今後のリリースのためのフィードバックを提供してもらいたいと願っている。我々はもちろんそうするつもりである。
3D設計用として他にはどのようなソフトウエア製品を検討したか?
PTC社のPro/ENGINEERとWildfireを検討した。Pro/ENGINEERを習得するのは難しく、すぐに効果があるという訳にはいかず、また、そのままのソフトの構成では当社のワークステーション上では実行できなかった。Wildfireを検討したとき、リリース直後であったので Inventorとの優位性が見出せなかった。さらに、旧来のデータのほとんどがDWGフォーマットであるため、今後ともトランスレータへの投資が必要である。
InventorをAutoCADと比較するとどうか?
比較にならない。Inventorは2Dと3D設計の勝者であり続ける。3Dパッケージに導入された柔軟性が2Dに完全に引き継がれており、私が長年見てきた中で最も優れた製図用のパッケージを提供している。これはAutoCADのバージョン2.62から始めたユーザの意見である。このバージョンはコプロセッサを持たず、10MHzのCPUクロックを有するIBM製PC-XTプラットホームで稼動する最後の改訂版であった。このマシンは4ドルのプログラム電卓よりも遅かった。実際、皆さんがお持ちの携帯電話とiPodをあわせると、我々が最初に使っていたメインフレームより大きなパワーを持っているのである。
KONE社
KONE社はフィンランドで1910年に創立された。同社は、40以上の国で約800のサービスセンターを持ち、毎年約30,000台の新しいエレベータおよびエスカレータを市場に投入している。
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