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日産とNEC、自動車用Liイオン電池生産の合弁会社を設立
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Automotive
日産とNEC、自動車用Liイオン電池生産の合弁会社を設立
[2007年05月号]
日産自動車、NEC、NECトーキンは4月13日、自動車用リチウム(Li)イオン電池の開発を目的とした合弁会社「オートモーティブ・エナジー・サプライ株式会社(AESC)」を設立することで合意した。AESCは、2009年度を目標に自動車用Liイオン電池の量産を開始し、日産を含めた全ての自動車メーカーに販売して行く方針だ。またハイブリッド車用を想定した、従来比2倍以上の出力密度(約3kW/kg)を達成した新型Liイオン電池の開発に成功したことも発表した。ハイブリッド車開発で遅れをとる日産だが、Liイオン電池のコスト低減を外販による“規模の経済”で実現し、巻き返しを図る。
2009年度までに量産販売
(左から)NECトーキン仲田武彦社長、NEC鹿島浩之助専務、日産自動車カルロス・タバレス副社長、篠原稔常務
日産のカルロス・タバレス副社長は「日産は2010年までに独自技術のハイブリッド車を、10年代の早期に次世代の電気自動車を市場投入する計画で、そこで用いるLiイオン電池の開発に注力してきた。この画期的なLiイオン電池技術を広く利用してもらうために、今回AESCという専門会社を立ち上げて、他社にも積極的に販売して行くことにした」と語る。
AESCが生産するLiイオン電池は、両者が5年以上前から共同開発してきたもの。NECグループのラミネート型マンガン系Liイオン電池セルをベースに、日産が自動車向けに最適化した組立技術と制御技術を融合した。
正極材料には、過充電しても安定な結晶構造や高い出力密度が特徴のマンガン酸Liを用いている。携帯電話やPCなどのLiイオン電池の正極材料であるコバルト酸Liに比べて低コストで、過充電に対する保護回路が不要になる。さらにラミネート型セルを積層してモジュール/パッケージ化するので、従来の円筒型に比べ放熱性能と設計自由度でも優れている。
出力密度2倍を達成した新開発の自動車用Liイオン電池。右上はラミネート型セルの単体、右下はラミネート型セルを積層したモジュール、左は自動車に組み込むバッテリーパック
NECは、富士重工業など日産以外の自動車メーカーに納入しているLiイオン電池についても、事業体制が整い次第AESCに一本化する方針。「自動車用充電池の市場は、現時点で3,000億円以上とも言われているが、今後はAESCの活動を通じてグローバルシェアトップを目指す」(NEC鹿島浩之助専務)という。現時点での生産は、セルをNECトーキンの富山事業所で、組立は日産が行っている。「試作生産はこの体制で行く。すでに国内外20社以上の自動車メーカーに試作品を提供した」(NECトーキン仲田武彦社長)。
ハイブリッド車、燃料電池車、電気自動車などの電動自動車では、充電池が自動車の性能を大きく左右することから、自動車メーカーは他社との協業で開発を加速している。トヨタ自動車は、松下電器との合弁会社パナソニックEVエナジーでハイブリッド車用ニッケル水素電池の開発、生産を行っている。
(朴 尚洙)
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