Designer's Corner 設計アイデアの投稿欄

多軸材料試験装置

[2007年06月号]

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1台の試験装置がせん断、圧縮、引っ張りの各試験を行う

複数形態で材料試験
この平織り布用試験装置は、上下動および回転モードで動作し、さまざまな材料試験を行う

 材料試験をゼロからスタートしなくてはならなかった誰もが、たった1種類の試験を実現するための設計に費やす労力を知っている。複雑な微細構造を持つ複合材料からなる平織り布では、その試験はかなり難しい。多軸のせん断材料特性、縫い目強さ、締結強度の測定はさらにその試験を難しくしている。平織り布はシェルターや橋などの空気膨張させる構造体やすばやく設置できる一時的な構造物の構造材料として使われている。そのため、米海軍のNaval Undersea Warfare Center DivNewport(NUWCDIVNPT)(http://rbi.ims.ca/5387-530)はこのような材料(http://rbi.ims.ca/5387-531)の機械的性質を検証することに関心があった。この試験を実現するため、NUWCDIVNPTは多軸技術を考案し、特許を取得した。そしてこの試験を実現する装置を開発した。面内せん断試験と多軸の引っ張り試験、あるいは圧縮試験を1台で行えるこの装置に対して米国の特許U.Satent No.6860156が発行された。

 面内せん断試験と多軸の引っ張り試験、あるいは圧縮試験を行うために、この試験装置は装置上部および下部にそれぞれ4本のリンケージアームを持ち、各アームは旋回運動するスリーブに連結している。荷重伝達プレートは試験サンプルを固定し、連動するアームの旋回軸と連結している。試験装置の頂点に圧縮力あるいは張力が加わると、各リンケージが他のリンケージに向かって回転し、試験サンプルを圧縮あるいは引っ張ることになる。せん断試験を行う場合、この試験装置は頂点を回転させ、ねじり荷重を試験サンプルに与える。同装置は1軸引っ張りや1軸圧縮、せん断有り無しの2軸引っ張り、せん断有り無しの2軸圧縮、あるいはせん断のみなどの複数の形態で材料試験を行える。

 米陸軍および海軍は、この装置を使って、空気で膨らませることができる複合構造物を設計することに成功した。

(Randy Frank)






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