それでは現時点で何ができるか。ソフトウエアとして非常に一般的なExcelを使った、部品や商品の管理、顧客動向の分析などを行う簡易データベース的な提案活動を検討している。数億円の投資が必要な本格的なデータベースを使う前段階としては選択肢になり得るだろう。
また従来のHPCは、複数のPCをつなげて高い処理能力の必要な用途に使うというものだったが、HPC使って複数の処理を同時に走らせるという使い方も提案していく必要があるだろう。
Excelによる提案は、個人や小グループにHPCの高い処理能力を利用してもらえるような分かり易い仕掛けとして考えている。
(聞き手:朴 尚洙)
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求められるCAEソフトウエアの
“価格革命”
[2007年09月号]
製造業でハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)が必要になるのは、CADもしくはCAEを使う場面だろう。CADについては、自動車のように部品点数が数万点クラスの製品で、メッシュ形成を並列処理できるようにする取り組みが、大手CADベンダなどで始まっている。CAEでは、オフセット衝突における非線形崩れ解析などの大規模シミュレーションのコスト削減を目的に、以前から大手サーバーメーカーがHPCを展開している。自動車産業を例にとるならば、HPCはすでに製造業に浸透しているといえるだろう。
中規模以下が対象
HPCシステムズ
営業統括本部 執行役員 営業本部長
内田盛久氏
しかしCADやCAEなどの設計ソフトのOSについてはWindowsが支配的だ。WindowsシステムからLinuxにつなげるのは非常に面倒で、設計プロセス内での連携という意味ではWindowsは有利になる。マイクロソフトのWindows CCSの国内展開は、4〜8ノードの小規模クラスタから中規模の分野に力を入れる方針だと聞いており、当社も1,000ノードなどの大規模クラスタでの展開は考えていないので、十分協力できる。
高価なCAEのライセンス価格
HPCシステムズが開発中の超小型クラスタシステムMicroCluster。モバイル系のCore2Duoプロセッサを採用した4ノードシステムにより、デスクトップでHPCを実現できる。消費電力も通常のデスクトップPCと同程度の250Wに抑えられている
そこで問題になるのが、高価格のCAEソフトウエアだ。例えば、BoxClusterシリーズの価格は100〜200万円程度だが、CAEは1CPUあたり数百万円というライセンス価格を設定している。この価格では、大手メーカーの設計子会社や、電装品メーカーの研究開発などぐらいまでしか採用できず、下請けをしている中小規模のメーカーには手が出ない。
短時間、高効率を追い求め続ける民間企業の設計開発部門は、HPC導入のポテンシャルが大きいものの、本格化させるためにはソフトウエア関連で“価格革命”が必要になるのではないか。
HPCをきっかけにCAE各社の競争は厳しくなるだろうし、現在は海外勢が非常に強いCAE業界で国内のソフトウエアベンダが大きく伸びるチャンスにもなるだろう。
提案次第の部分も
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