RadioPulse
ZigBee開発で
ワイヤレス通信アプリを拡張

[2007年09月号]

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王誠皓CEO
王誠皓CEO

 RadioPulseは、LG半導体で5.2GHz WLAN RFトランシーバやランバスDRAMの開発を担当していた王誠皓CEOが中心となって2003年に設立した。ワイヤレス通信ネットワーク領域を事業領域とし、ZigBee開発で先導的な開発を推進してきた。34人のスタッフのうち22人がR&Dエンジニアという開発主導型集団だ。

 5人のボードメンバーのうちCEO、CTOとディレクターの3人はいずれも韓国科学技術院(KAIST)で博士号を取得した同窓であり、残る2席は外部から韓国のベンチャーキャピタルの代表が参画している。

ZigBeeに開発資源を集中
 03年にCMOS RF SoCプロジェクトに参画し04年にZigBee Allianceメンバーシップに加入すると、05年から2.4GHz ZigBeeシングルチップのエンジニアリングサンプル(MG2400)の出荷を開始するとともに韓国内で販売代理店を通じて流通展開を開始。06年には同チップ(Mango-1)の量産を開始した。さらに07年には第二世代ZigBeeシングルチップのサンプルをリリースするなど、ZigBee開発に事業資源を集中させてきた。

 技術はCMOSトランシーバやパワーAMP、PLLなどのCMOS RF技術、8-bit MCUやMAC、モデムなどデジタル・ロジック技術、無線ネットワーク・プロトコルやOSドライバなどソフトウエア技術で、この三本の柱をワイヤレス通信用途SoCのアプリケーション開発に展開。その最初の成果物がZigBee製品だ。

100社以上に提供
 王 CEOはRadioPulseが他社に対して持つ優位性として5つのポイントを挙げる。第一にすでに100社以上で採用された実績を持つシングルチップ仕様であること。第二に、Rx(レシーバ)センシティビティ−99dBm、Tx(トランスミッタ)パワー+7dBm、低消費電力の高性能。第三に製品に関する多層的な認証取得で、IEEE802.15.4認証、ZigBee準拠プラットフォーム(ZCP)認証、 韓国情報通信省によるNEP認証、およびRFモジュールに関するFCC、CE & MIC認証が含まれる。第四はチップからスタック・プロファイル・ソフトウエアまでワンストップ・ソリューションの提供。最後に差別化アプリケーションの開発で、最新のボイス・オーバーZigBeeアプリケーションチップを例に挙げる。

MANGOシリーズ
ZigBeeシングルチップMANGO-MG2450
ZigBeeシングルチップMANGO-MG2450

 同社が開発した最初のZigBeeシングルチップMANGO-MG2400は、RF、Baseband、MAC、MCUなど多くの機能ブロックを7mm×7mmサイズのQFN-48ピンパッケージに組み込んだ。

 その後これをシリーズ化し、07年7月末からMG2450とMG2455をリリースした。MG2450は音声アプリケーション用途向けにADPCMとa/u-law Codecを組み込み、96KB容量のプログラム用フラッシュ・メモリと8KBデータ・メモリを搭載しているため、アドオンのメモリを必要としないシングルダイ・ソリューションを提供する。最大Txパワーも+10dBmに増強し、データレートを音声通信用に1Mbpsまで高速化した。パッケージは72-Pin FBGAを採用し、5mm×5mmに小型化した。

 MG2455は同様の機能を組み込みながら8-bit LCDインターフェースを追加し、7mm×7mmサイズのQFN-48ピンパッケージを採用することで、廉価版を実現した。同社によれば、競合するTIのCC2430、EmberのEM250、FreescaleのMC13214、Jennicの32-bit RISC利用のJN5121などとの性能比較でもMG2400/2450は低電圧、Rxセンシティビティ、最大Txパワー、高速データレートで他チップのスペックを上回り、パッケージの小型化でも5mm×5mmのMG2450が有利となっている。

ZigBeeモジュール
 顧客先でのZigBee利用を容易にするRFモジュールも供給している。第一世代モジュールLIME-LM2400はRF出力7dBmと14dBm、アンテナ仕様ではSMA、 チップ・アンテナ、MMCXの選択が可能。基板のサイズは2.5cm×3.5cm。またハードウエア、スタック・ソフトウエア、開発ツールとマニュアルを含む開発キットMANGO-ZDKなども提供している。

 今後の開発計画では、低出力・低コストと高性能の2つの方向性を追求する方針だ。高性能化では8-bit CPUから16-bit、32-bitへの展開があり、マイクロC OSの採用などを検討している。

アプリケーションの拡大に期待

 ZigBeeのデザイン・インによるアプリケーションは今後、ホーム・オートメーション、ファクトリ・オートメーション、ロジスティクス、セキュリティ、農業、環境モニタリングなど様々な領域に展開する可能性があり、RadioPulseでは各国、各地域のパイロットプロジェクト段階から積極的に参画したい考えだ。


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