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MOTION CONTROL

PLCopen Japan、プログラム安全性の検討を開始

[2007年10月号]

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川島重雄PLCopen Japan代表幹事
川島重雄PLCopen Japan代表幹事

 PLCのプログラミング国際標準規格の普及団体PLCopen(PLCオープン)の日本での普及促進グループPLCopen Japanは10月から、PLCプログラミングの安全性(Safety)の規格化に関して協議を開始する。技術委員会内にワーキンググループを立ち上げる。

 2000年に制定されたIEC61508は製造業向けの工作機械や化学プラントなど電気・電子・プログラマブル電子で「機能安全(functional safety)」を構成する場合の遵守事項を定めた標準規格。その中にソフトウエアの安全性に関して規定がある。

PLCプログラムの機能安全
PLCopen JapanのSafety規格に関するロゴ
PLCopen JapanのSafety規格に関するロゴ

 PLCのソフトウエアは、ファームウエアとして入るソフトウエアが機能安全の対象となるほかに、ユーザー・アプリケーションがあり、これを含めて安全回路を構成することが課題となる。このユーザー・アプリケーションを含めた安全性の確保がその他の機器の機能安全と異なるところで、アプリケーションの安全に対してもリスク・アセスメントを実施し、安全であることを立証することが求められる。しかし現実的に現場のプログラマの対応力には限界がある。

 PLCopen Japanの川島重雄代表幹事によれば、この課題を現実的に乗り越えるために、PLCの機能安全を実現するソフトウエア部品を準備する手法が検討課題にあがっている。「セーフティ用のプログラムの塊としてのセーフティ・ファンクション・ブロック(FB)を複数用意しておいて、FBを使ってソフトウエア部品を作り込み、それを認証する。その認証部品を使えばアプリケーション・ソフトウエアでの安全性が確保できる」という仕組みだ。欧米では安全性に関する検討を先行開始しており、日本の検討結果はこれに反映される。


電気サーボモーション制御装置の構成変化(資料:PLCopen Japan)


15年目の活動

 PLCopenは92年に発足。今年15周年を迎える。PLCの国際標準規格IEC61131-3に基づくプログラミング標準の普及促進を目的として活動を継続してきた。現在では欧州オランダを拠点に、世界の主要ユーザーに加え、最有力PLCベンダのSiemens、 Rockwell Automation、 三菱電機はじめ100社強の企業が加盟する。

 PLCopen Japanは93年の発足後、02年末に改組・再スタートして、現在はオムロン、東芝、日立産機、富士電機機器制御、松下電工、明電舎、三菱電機、安川電機、横河電機など主要PLCメーカーを含む16社会員および1団体とユーザー会員をもつ。これまで、異機種・異メーカーによるPLC間のアプリケーション相互利用を実現するPLCopen-XMLの標準化と、モーション制御FBの標準化の2項目に活動を集中して成果を収めた。これを踏まえて、今後は安全性の規格化に活動の軸を展開する。

(甲斐 真一郎)



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