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AUTOMOTIVE

ADaCと豊通エレ、車載NW規格認証を行うVeLIOを設立

[2007年10月号]

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 自動車の電子化の進展により、電子制御を行うECU(Electronic Control Unit)の搭載数やソフトウエアの開発量が年々増大している。欧州は、これらの開発を容易にする規格の標準化や認証活動で先行しているが、国内でも追随する動きが出てきた。アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)と豊通エレクトロニクスは9月、国内では初となる車載ネットワーク規格認証を行う第3者組織として、有限責任事業組合「VeLIO(ベリオ)」を設立したと発表した。自動車、電装品、半導体メーカー向けに事業展開し、2011年度に売上高7億円を目指す。



ADaCの河原隆社長

 VeLIOの出資金は2,100万円で、出資比率はADaCが51%、豊通エレクトロニクスが49%。技術部門はADaCが、営業・経理は豊通エレクトロニクスが担当する。本社は、名古屋市中区にあるADaC名古屋テクニカルセンター内に置く。代表者はADaCの河原隆社長が就任し、所属となる10人はVeLIOと出向元の業務を兼任する。

 河原社長は「車載ネットワークでは、CAN(Control Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)が標準規格として浸透しているが、ECUとソフトウエアの増大と共に、自動車メーカー、半導体メーカーが行ってきた相互接続性を保証する作業の負担も大きくなっており、すでに欧州で行われている第3者機関による認証が国内でも必要になって来た」と話す。

 ADaCでは、自動車向けの組み込み開発環境を展開する中でLINに関する一部の認証業務を行うなど早期から需要を認識していたものの、事業化するための営業力が不足していた。豊通エレクトロニクスの柿原安博専務は「そこでカーエレクトロニクスに特化した当社の営業力を合わせれば、本格的な事業展開が可能になると判断した」と語る。すでに5社から受注を確保しており、最終的には車載ネットワークに関連する自動車、電装品、半導体メーカー30社以上との契約を目指す。


VeLIOのビジネススキーム

 具体的なサービスは、VeLIOが自動車メーカーや関連の標準化団体から試験機関認定を受けた上で、ECUを扱う電装品メーカー、半導体メーカーから規格適合確認(コンフォーマンス)試験を受託するというもの。ネットワーク構造の設計指針であるOSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのうち、第1層の物理層と、第2層のデータリンク層についてのISO9646に対応したコンフォーマンス試験を行う。技術部門を担当するADaC新規ビジネスデベロップメント森田浩部長は「ADaCは、欧州でCAN、LINのコンフォーマンスを行っている独C&Sグループと提携しており、次世代車載ネットワーク規格『FlexRay』についても欧州のFlexRayコンソーシアム、国内のJasParに参加しているので試験機関認定を得る体制は十分整っている。また、CANの物理層で2週間、データリンク層で1カ月〜1カ月半など、認証にかかる時間を通常の半分以下に短縮できることも大きなメリットになるだろう」と説明する。

 FlexRayのコンフォーマンスは09年に開始する予定。11年度の売上高目標7億円の内、約80%がFlexRay関連になると想定している。また各ECUをワイヤハーネスで接続した自動車全体のコンフォーマンスに関するコンサルティングも視野に入れている。

(朴 尚洙)




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