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リチウムイオンでEV実現なるか
[2007年11月号]電気自動車用バッテリーの開発が再び活発化している。
コストと安全性の課題を克服しなければならないが、条件は10年前ほど厳しくはない
開発中の電気自動車用リチウムイオンバッテリーをテストするアルゴンヌ国立研究所のエンジニア
調査の結果、1999年以降、リチウムイオンバッテリーのコストは劇的に低下して、現在では500ドル/kW-hrに近づきつつある。一方、ニッケル水素バッテリーのコストは上昇している 出典:TIAX, Based on METI Data
こうした新たなバッテリー開発を取り巻く状況は、10年前とは大きく違っている。
かつてのバッテリー開発の目標は、約1トンにもなる電気自動車を300〜500km充電なしで走行させるといった、不可能に近いものだったが、最新のバッテリー開発の課題は、より現実的なものになってきている。1回の充電で約64.4km(あるいはそれ以下)の走行ができ、必要になれば、車両に搭載されている内燃エンジンによって再充電できればよいというのだ。1月に発表されたコンセプト車、Chevrolet Volt(シボレー・ボルト)の共同開発に携わる各社は、この方法によって、約1,030kmの航続距離を実現できるとしている。
バッテリーの開発を担当するエンジニアにとっては、技術開発の難易度が下がったことになる。新しいバッテリーは、エンジン発電機によって充電されるため、世界最高の性能を達成する必要はなくなっている。航続距離が短くてもよければ、必要なエネルギーとバッテリーの数が減るし、バッテリーの数が減れば、コストも低下する。専門家は、この新型電気自動車について、安全面をはじめ、克服すべき課題は残っているものの、目標とする2012年までには完成できるだろうと言う。
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