オランダのゴーリンケムに本拠地を置く産業用制御の業界団体、PLCopenのマネージング・ディレクタを務めるEelco van der Wal氏が取り組んでいる仕事は、アプリケーションに影響を及ぼし、さらには、ソフトウエアの信頼性に対して制御エンジニアが果たすべき役割にも影響を与えるものだ。とは言え、同氏の努力は問題の一部分を解決するだけに過ぎない。
信頼の置ける制御ソフトウエアには、強固な基盤が必要であり、それを実際に提供できるのはベンダーだけなのだ。van der Wal氏によると、プログラムのコードが数行から数千行、さらにはそれ以上に増大するのにともない、コストとリスクも大幅に増えているという。また同氏は、制御装置に実装するアプリケーションは、実装の前後で、ほぼ例外なく変更を余儀なくされていると指摘する。
van der Wal氏によると、コストとリスクを低減するための鍵は、工業用制御プログラムの作成に関する国際規格IEC 61131-3に規定されているインターフェースを使って、プログラムを構造化することだという。構造化プログラミングを採用するには、従来の手法を変更する必要があるが、導入すれば、ソフトウエアの信頼性向上やその他の効果も得られるという。同氏はまた、複数のプロジェクトに採用すれば、効果はさらに増すと言う。
「最初のプロジェクトと2番目のプロジェクトの間になんらかの重複があれば、コスト、時間、リスクは大幅に削減でき、ソフトウエアの品質は大きく改善する」(同氏)。
コストの削減幅にはばらつきがあるが、van der Wal氏は、40%あたりが妥当な数字だと言う。つまり、ソフトウエアの信頼性を高めると同時に、開発費用も抑制できる可能性があると言うのだ。
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信頼できる
ソフトウエアを構築するには
[2007年11月号]
制御システムの信頼性は、ソフトウエアに依存する度合いが高まっている。メーカー各社は信頼性確保のための努力を続けているが、これからは制御エンジニアの側にも変化が求められるようになるだろう。信頼性が高く品質の良いコードを開発することは、プロジェクトにともなうコスト、時間、リスクの低減にもつながる可能性がある。
IEC 61131-3は、工業プロセスの自動化に使用するプログラミング言語の標準化のため、機能ブロックなどの構造化プログラミング環境を定義している
出典:Control Engineer-ing、PLCopen
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