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ゴアテックスとファンで冷却するWiMAX基地局

[2007年12月号]

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WiMAX基地局などの電子機器筐体の冷却にGore-Texフィルターを利用

 アウトドア衣類用材としてよく知られたGore-Tex(ゴアテックス)は、新たに開発されたWiMAX(World-wide Interoperability for Microwave Access)データ送信システムで信号送信に使用される基地局の温度管理にも使用されている。

 モトローラ、ノキア、アルカテル・ルーセントといったOEM企業が小型でエネルギー効率がよく、安価な手法を用いて電子機器筐体から熱を除去することを求めていることに応えるために、設計エンジニアはこの素材を屋外基地局の熱交換器や空調ユニットを置き換えるために使用し始めた。

 「我々はゴア社と共同で1年間にわたってシステムソリューションとしてのフィールド試験をおこなってきた」と語るのはファンモーターおよびブロワーシステムのリーディングカンパニーである独ebm-papst社の販売マーケティング担当副社長のMark Shiring氏である。ゴア社は9月25〜27日にシカゴのMcCormick Placeで行われたWiMAXWorldにおいて、ebm-papst社の高性能ファンを組み込んだ新しい冷却フィルター熱管理モジュールを公式発表した。

 「無線基地局の内部で、直に空気冷却を使用することができる」とゴア社広報のBob Rodriguez氏は語る。「そして、この装置の利点は、これまでよりも優れた熱特性を持ち、熱交換器や空調に比べて周辺空気を用いることによる熱伝達である点で優れている」

 さらに、このユニットはファンの付いた単なるフィルターなので、電柱に取り付けるには大きすぎるコンプレッサよりも相当小さい。またエネルギー使用量も相当小さい。「可動部品がないことから非常に信頼性の高いソリューションであることもわかった」とRodriguez氏は語る。

 ゴアテックス素材はウレタンコーティングされたフッ素ポリマーメンブレンを、通常ナイロンまたはポリエステルでできている生地に接合したものである。この技術の特徴は、メンブレンの構造にあり、1平方インチ当たり約90億個(1平方cm当たり14億個)の孔を持つ。それぞれの孔は水滴の2万分の1の大きさであるため、水や埃は容易に侵入できない。

 基地局での利用においては熱された空気をファンがメンブレンを通して排出する一方で、水分の浸入は防止する。ebm-papst社では熱管理モジュールは屋外だけで使用されることも考慮して、空気の流れを使用したこの技術仕様を確立した。

 Rodriguez氏によれば、このゴア社の新しいモジュールは空調装置で冷却する基地局よりも75%、熱交換器を装備したモデルと比べれば約3分の1の費用削減になる。このモジュールは最適化された制御ロジックを使用して、3基のebm-papst社製ファンを作動させる。最大のセールスポイントは、このゴアテックスのモジュールには可動部品がないことで、それによる長期的信頼性である。

 Wi-Fiとは異なり、WiMAXでは長距離データ送信を目的とする。このWiMAX規格の目標の一つはブロードバンドアクセスの最後の1マイルについてケーブルおよびDSLに対する代替手段を提供することである。

 もう一つの目標は広範な地理的範囲でノートPCをインターネットに接続することを可能にすることである。信号を送信する基地局の場所は、公益事業体その他から借りるので、基地局はできるだけ小さくする必要がある。

(Doug Smock、コントリビューティング・エディター)



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