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MOTION CONTROL

産業ロボットのKuka、日本法人を設立 顧客のグローバル生産拠点展開に対応

[2007年12月号]

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KukaロボターのBruno Geigerマネージング・ディレクター(左)と質問に応える安藤晃二Kukaロボティクスジャパン社長

 産業用ロボット大手の独Kuka Roboter GmbH(Kukaロボター社、アウグスブルグ)は7月に日本法人、Kukaロボティクスジャパン(東京都杉並区、安藤晃二社長)を設立した。資本金はKukaロボター100%出資の4,000万円で、従業員は5人体制。

 Kukaは世界のロボット産業で35年間に渡る実績を持ち、この間インストールベースで約10万台を出荷している。アジア太平洋域を統括するKukaロボター社のBruno Geigerマネージング・ディレクターによれば、Kukaグループは6軸多関節ロボットを中軸に「自動車産業向けで世界最大」のサプライヤ。「フォルクスワーゲン、アウディなどのブランドを持つVWグループには独、米、上海など世界中の生産拠点向けに98%強を、BMWには独、南アフリカ、米国などの拠点向けに同じく98%強を、ダイムラー、メルセデスベンツが使うロボットも同様に99%近くをKukaが供給している。ドイツ車を見たらKukaのロボットが作ったと見なしてよいだろう」と語る。

 いずれも供給が100%に達しない理由は「Kukaが塗装ロボットを持たないため」。


KukaロボットKR1000titan

 国際ロボット連盟統計部(IFR)によれば06年の世界の多関節ロボット市場の規模は出荷6万7,478台で日本はその約32%(2万1,626台)を占める。日本ロボット工業会(JARA)によれば同年の日本国内における多関節ロボットのうち自動車および同部品関連が64%を占める。しかし「日本のFAにおけるシーメンスの苦戦を知っているから、日本の自動車メーカーに食い込むための道のりが長いものになると覚悟している」とGeigerマネージング・ディレクター。「コントローラはオープンシステムで、三菱、オムロンなどのPLCに対応できる」と語り、日系FA企業とのシステム連携強化を視野に入れる。

 この時期に日本進出を果たした理由は「製造拠点のグローバル展開が進み、自動車に限らずわれわれの中小規模の顧客やパートナーが進出する先々で、我々のサポートを必要とするようになったため」(Geigerマネージング・ディレクター)。同様に、日本市場でKukaロボット拡販を開始した安藤社長も「日系企業は海外展開や外国企業との提携などに対応して、Kukaロボットを海外で採用する機会が増加している。このサポートを日本から実現するのが当面の重要な活動」と語る。

 また安藤社長は、日本のメーカーにないユニークなロボット群を紹介。カーボンファイバーで補強されたプラスチックCFK採用の世界最速パレタイジングロボットKR40PA、特殊なクリーンルームに対応し埃を出さず洗浄可能な世界初のステンレス製ロボットKR15SL、1,000kgまでの世界最大ペイロードを実現したKR1000titan、産業用ロボットを人間が搭乗するエンタテインメント絶叫マシンに応用したKukarobocoaster、自動車シートの検査システムなど「ユニーク商品を切り口に日本市場に切り込みたい」と語る。

 国内では癌細胞の放射線治療用途に米国から流入した医療ロボット20システムがすでに稼働している実績がある。

(甲斐真一郎)



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