Trend Watch 旬のテクノロジー適用例

高性能化するPAC

プログラマブル・オートメーション・コントローラの 速度と通信機能が大幅に向上

[2008年01月号]

By Joseph Ogando
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 プログラマブル・オートメーション・コントローラ(PAC)を改善するとしたら、何をするべきか。高速化する、通信量を増やす、接続オプションを増やす、オープンソースのオペレーティングシステムを導入してプログラミングの自由度を向上する、Webベースのアプリケーションをサポートする、などが考えられる。そして実際に、PACベンダーが最新モデルに導入している改善点の中には、これらが含まれている。以下では、LinuxベースのPACの新製品2種類と、通信機能が強化されたPACシリーズについて紹介する。

LinuxベースPACの新製品

 台湾Artila Electronics社の最新のPACは、ARM9マイクロコントローラをベースとするLinux対応の同社製システムオンモジュール「M-501」を利用した製品だ。この新製品iPAC-5010は、Artila社の米国内販売代理店MicroController Pros社のオーナーであるVolker Soffel氏によると、スタンドアロン型のPACで、ハードウエアとの統合作業を自前でするのは避けたいものの、M-501の利点を享受したいユーザーに最適だという。iPAC-5010は、16の独立したデジタル入力チャンネル、8チャンネルの外部リレースイッチ用トランジスタ、RS-485およびRS-232シリアルポート、USBポート2ポート、ならびにWi-FiおよびBluetoothを備えている。またUSBカメラとSDソケットも利用可能だ。iPAC-5010にはまた、デュアル10/100 Mbpsイーサネットポートも用意されている。Webサーバー、Busybox用ユーティリティ、Gnu C/C++ツールセットも内蔵されているため、Webベースのアプリケーションもそのままサポートできる。iPAC-5010はDINレールに搭載可能で、9〜40Vの幅広い入力電源に対応し、低電力のRISC SoCを使用していることから、幅広い産業分野のアプリケーションに適している。http://rbi.ims.ca/5407-575

接続オプションを増やす

 米Opto 22社は、プログラマブル・オートメーション・コントローラ「SNAP-PAC」の新製品として、複数のシリアルポートとイーサネットIPサポートを搭載したスタンドアロン型のモデルを発表した。従来のモデルが3つの専用シリアルポートを搭載していたのと比べ、SNAP-PAC-S2は、それぞれRS-232またはRS-485に設定可能な4つのシリアルポートを備えている。同社のコミュニケーションディレクターDavid Crump氏によると、SNAP-PAC-S2は、多様なポートを活用することにより、シリアルModbusまたはASCIIストリング、あるいはRS-232 PPPによるモデム接続など、さまざまな通信手段を利用する幅広い機械や装置に接続することができる。SNAP-PAC-S2はイーサネットIPに対応し、イーサネット経由でホスト機能やI/O通信を実行できるよう、10/100Mbpsのイーサネットインターフェースを2つ搭載している。これら2つの独立したインターフェースを使えば、デュアルイーサネットネットワークを構築してI/Oとホストトラフィックを分離したり、重要なアプリケーション用に重複イーサネットリンクを構築したりすることができる。http://rbi.ims.ca/5407-577

空を飛ぶLinuxボックス

 米United Electronic Industries社は、プログラマブル・オートメーション・コントローラ 「UEIPAC Cube」の性能を強化した。より頑丈な構造を採用し、Linux OSを搭載したコンピュータを組み込むとともに、イーサネット2ポート、シリアル1ポート、SDカードインターフェース、PAC間同期用インターフェース、ならびに3または6個のI/Oボード用スロットが利用可能となっている。同社のマーケティングディレクターBob Judd氏によると、このPACでは最大サンプル速度を向上させ、PIDループの処理能力を8倍にすることに成功しているという。現在のUEIPACは、576キロサンプル/秒のアナログ入力サンプルレートに対応し、最大8個のPIDループを20kHz以上で同時進行することができる。「スピードが上がったことで能力が格段に向上し、より大規模で複雑な自動化アプリケーションに対応できるようになった」とJudd氏は言う。UEIPAC Cubeには、I/Oボード用スロットが3つのモデルと6つのモデルがある。挿入できるボードは20種類以上あり、その中にはアナログ入力、アナログ出力、デジタルI/O、カウンタ/タイマー、直交エンコーダ、シリアルI/O、CANバス、ARINC 429インターフェースなどが含まれる。http://rbi.ims.ca/5407-576



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