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アルティウム、配線基板/FPGA/ソフトウエアの統合開発環境に
リアルタイム3D表示機能を追加

[2008年01月号]

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Altium社のPeter Williamson氏

 オーストラリアAltium社の子会社であるアルティウムジャパンは2007年11月、エレクトロニクス製品の各種設計を包括的に扱える統合開発環境「Altium Designer 6.8」の日本語版をリリースした。従来バージョンに対し、設計データを基にプリント配線板の様子をリアルタイムに3D表示する機能をはじめ、300以上の新機能の追加と機能強化を施している。ノードロックライセンスの価格は140万円。

 Altium Designerは、エレクトロニクス製品におけるプリント配線板のハードウエア設計やFPGA設計、組み込みソフトウエア開発などそれぞれに異なる設計データと設計手法を、1つのデータベース上に統合して単一の設計環境として実現するエレクトロニクス製品向けの設計/開発環境である。


図1 設計中のプリント配線板断面の3D表示

図2 OpenBusの編集画面

 Altium Designer 6.8では、プリント配線板の設計データを3Dで可視化する3Dグラフィックスエンジンを搭載した。プリント配線板のデータを基に、特別な3Dモデルを追加することなく同エンジンによって設計中の基板の状態をディスプレイに表示することができる。例えば、プリント配線板の3Dモデルを自由に回転/ズームしたり、多層プリント配線基板の任意の位置の断面を表示して、層構造や層間の接続性、貫通ビアの配置などの内部構造を確認したりすることが可能だ(図1)。設計チームの個々のメンバーがビジュアル化された設計データを共有することが容易になるため、設計検証の効率化が図れる。

 Altium Designer 6.8は、ハードウエア設計とソフトウエア設計の連携強化を可能にするグラフィカルなシステムエディタ「OpenBus」を備える(図2)。これは、プリント配線板の設計者がFPGAを含むシステム構造を検討する際に、フローチャートを用いた直感的な操作と高い抽象度の開発環境を提供するものだ。利用可能なコンポーネントとして、プロセッサやバスアービタ、ペリフェラルドライバ、メモリー、インターフェースなどのIPコアが用意されており、これらコンポーネントをドラッグ&ドロップし、ポイント&クリックで接続するだけでシステムアーキテクチャを定義できる。このため、バス規格であるWishboneに対応したインターコネクトなどを作成する際の面倒な手間を省けるという。

 Altium Designer 6.8は米Xilinx社、米Altera社、米Lattice Semicon-ductor社、米Actel社のFPGAデバイスに対応し、C言語からの論理合成を標準機能とした。これにより、HDL(hardware description language)に熟練していないソフトウエア設計者でもHDLコードを生成することができる。

 Altium社のPeter Williamsonアジア太平洋地域セールスディレクタは、「日本が得意なエレクトロニクスの領域は、アジアをはじめとする世界各国からの激しい追い上げを受けている状況にある。日本のEDA業界の対応を見ると、特許による自社技術の保護と、専用ツールの供給による顧客の固定化、非公開技術を用いたツールの高価格化などが目立っている。このような専用ツールを開発することに傾注する一方で、並列化/多段化した設計工程の統合と連携はおざなりになったままだ。これに対し、Altium Designerは、低価格に統合化された開発環境を提供する」と同製品をアピールした。
(DNJ 甲斐 真一郎、EDNJ 小野明久)



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