SCF REPORT

産業ネットワーク 標準を巡り

激しさ増す 主導権争い

[2008年01月号]

 2007年11月13日から4日間、東京ビッグサイトに10万8,456人を集めたシステムコントロールフェア(SCF)2007の話題の中心は産業ネットワークだった。イーサネット通信の制御システム、産業オートメーション適用領域でのインターフェース規格の主導権争いは四分五裂したまままさに群雄割拠、合従連衡の様相を呈した。ネットワークの話題を中心に、展示会場での話題を拾った。
(甲斐真一郎)


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オムロンはCompoNetを含むODVA陣営のネットワークと製品俯瞰図をディスプレイ展示した



CC-Link 協会は新構想「CC-Link IE」をアピールし、標準イ
ーサネット準拠のコントローラネットワークを紹介

 FAの現場を含む製造事業で使用されるネットワークは、工場内の情報管理を行なう情報系ネットワーク、ライン間で生産制御を行ない、主にPLC間の通信を行なうコントローラネットワーク、ライン内でPLCと種々のフィールド機器の間で通信を行なうフィールドネットワーク、および制御盤内・装置内で機器・I/Oの制御を行なう省配線(センサ・アクチュエータレベル)ネットワークの階層構造を持ち、それぞれの階層で多様なネット規格が存在してきた。これとともに、フィールドレベルでは、モーター制御などに厳密な同期制御と信頼性、堅牢性を要求するモーションネットワーク規格がある。

 国内でフィールドネットワークとして最も普及しているのがCC-Link。同規格を推進するCC-Link協会は、高速イーサネット標準に準拠した「CC-Link IE」構想を発表し、第一弾としてコントローラレベルのネットワーク規格を紹介して一歩前進。

 海外では、北米で有力なEtherNet/IP、DeviceNet、CompoNetの規格を推進するODVAが、欧州でModbus/TCPを推進してきたSchneider Elektricを幹事会社に加えたことで、欧米最大グループとなり勢いを増している。日本ではCompoNet規格を開発したオムロンを中心に、富士電機機器制御、日立産機システム、横河電機がCompoNet、EtherNet/IPの普及促進で連衡。CC-Link陣営とともに2大勢力を形成する勢いを示した。

 厳しい高速同期制御を要求するモーション制御ネットワーク系では、欧州で急成長しているEtherCATが初出展。日立産機システムは「コントローラとセンサレベルはEtherNet/IPとCompoNet、モーション系はEtherCATで決まり」(エンジニアリング推進部)と語る。他方、欧米で有力なProfibus、Profinet規格は会場でIsochronous技術による「世界最高レベルの同期制御」をデモ。安川電機を中心にMechatrolinkを推進するMMAは、最新規格Mechatrolink IIIを披露した。



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