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EtherCATの進出とProfinet
[2008年01月号]
産業用イーサネットによるモーション制御の領域では、EtherCATとProfinet展示が注目を集めた。
超高速モーション制御
日本でのEtherCATの初出展を果たしたMartin Rostanエグゼクティブ・ディレクター
すでにIEC、ISO、SEMIの各標準規格を取得。普及促進団体EtherCAT Technology Group (ETG)のMartin Rostanエグゼクティブ・ディレクターは「産業用イーサネットとしては最後発に属するが、そのぶん次世代ネットワークシステムと呼ぶべき超高速性と堅牢性を特徴とする。今回はじめて日本での出展を果たした」と語る。
その特徴は1,000点のデジタルI/O信号をリード・ライト全二重化モードで30μs、200点のアナログ16ビット信号を20kHzのサンプリングレートで50μs、さらに100軸制御を100μsでサイクル可能とする高速性能にある。EtherCATはイーサネットのスター型トポロジをシンプルなライン構造に置き換える。「マスタ側には標準MACとソフトウエアのみで、特別なハードを追加する必要がなく、スレーブ側のASICチップがすべてを扱う仕組み」であり、いわば多数のEtherCATスレーブの集合体という構成になっている。ケーブルは通常のCAT5ツイストペアを使用する。
ETGのメンバー企業は635社。日本ではケーメックス社内に06年11月に日本オフィスを構えた。日本のメンバー企業40社には日立産機システム、松下電器産業モータ社、山洋電気、富士電機機器制御などのベンダに加え、オークマ、アマダ、住友重機械、トヨタテクニカルデベロップメントなどのユーザーも加わる。「日立がとりわけ開発熱心」とRostan氏が語るように、EtherCATブース内ではBeckhoffのモーター制御システムと並んで、日立産機システムがユビキタスコントローラUbiCubeとACサーボシステムAD SeriesをEtherCAT接続して、超高速のサーボ制御を駆動実演していた。
同期性の確保技術
シーメンスブースにおけるProfinet利用のIsochronous技術36軸同期デモ
デモの構成はアイソクロノス技術を用いたProfinetで接続しSimotionモーションコントローラ6台を、36軸のモーターを同期制御させるもの。Simotionコントローラはロジック制御、モーション制御、閉ループドライブ制御の機能をCPU部に一体化したシステムで、同コントローラ脇にはSinamicsパワーモジュールを配置。1台のパワーモジュールは1台の入力モジュールと3台の2軸モーターモジュールから構成される。全てのコントローラは通信で同期性をとるためにProfinet接続した。
デモは、このシステムのイーサネット上にビデオ信号を流すと、TCPの負荷が増大し、モーターの同期性が乱れる。その段階でアイソクロノスをオンにすると、同期性を回復する、というもの。この状態では、TCPの負荷を最大限に上げてもProfinetの同期通信は影響を受けない。
Profinetはアイソクロノス技術によって、リアルタイム信号の送信と到着時間を保証することで、モーション制御の厳しい要求にこたえることを訴えていた。
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