Mechatrolink協会(MMA)は、高速100Mbpsの伝送速度を持つ次世代モーションネットワークMechatrolink-IIIの仕様を公開してきたが、SCF展会場で同規格に対応した初のコントローラとサーボドライブ(プロトタイプ)を披露した。デモでは1台のコントローラで4台のサーボドライブをカスケード接続し、通信周期250μsによる100Mbps伝送制御を見せた。
Mechatrolink-IIIでは通信の物理層にイーサネット100BASE-TXを採用し、100Mbpsの高速伝送と最小伝送周期31.25μsのリアルタイム性、特にモーション制御に必要となるスレーブ間での完全同期制御を保証している。
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高速100MbpsのMechatrolink-III
[2008年01月号]
複数のサーボ間の精密な同期制御や高速性が要求されるオープンFAモーションフィールドネットワークの領域では、Profibus、 Sercos、EtherCAT、 Ethernet Powerlinkなどいずれも欧州勢が跳梁するなか、日本発のモーションネット規格Mechatrolink(メカトロリンク)も世界に通用する高速オープンネットへと進化を遂げようと懸命だ。
新規格対応コントローラとサーボドライブ
高速100Mbpsの新規格Mechatrolink-IIIで4台のサーボドライブを駆動するMMAブースのデモ
Mechatrolink-II準拠でダイレクト・ドライブモータを駆動するドライバも参考出品された(横河電機インテリジェントDDモータドライバDrvGIII)
MMA事務局の水本純一氏は「(競合し先行する)Sircos III、 EathaCATなどは規格先行であるのに対し、Mechatrolinkは実装先行。実施にモノを早く見ることができ、開発効率もいい」と語る。「まずASICを出して、MMAから標準回路、アクセスドライバを提供し、その上に自社ボード、コントローラ、I/Oを作ってもらうことになる。基板設計から製作、製品評価の過程では、MMAから開発サポート製品としてサンプルキット、ネットワークアナライザ、スタータキットを提供できる。さらに製品化の段階ではMMAは認証試験を実施できる」
ケーブルは価格面で有利で信頼性も高いCAT5(1000BASE−T)対応シールドタイプ(FTP)のLANケーブルを採用した。
またスレーブ接続数を最大62局(従来30局)、ノード間距離を最大100m(従来全体で50m)として大規模システムへの適用性を高めたほか、最小局間距離では20cm(従来50cm)、伝送バイト数では8/16/32/48/64バイト混在可能(従来17/32混在不可)、接続形態も従来のバス形に対し、カスケード形、スター形、ピアツーピア形のいずれにも対応するなど、ネットワークの柔軟な接続性を実現する。
MMAにはオムロン、デジタル、安川電機、安川情報システム、横河電機の5社を幹事社に07年11月現在で226社が参加。標準規格化の活動としては07年SEMI規格E54.19の認定を受けたが、今後IEC標準の取得活動にも注力する。
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