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ダッソー、PLM2.0を実現するV6にMatrixOneを活用

[2008年03月号]

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DS V6上の3D Liveによるイメージ

 仏Dassault Systemes社(DS、ベルナール・シャーレス社長)は開発設計者だけでなく、だれもが製品をバーチャルに体験できる3Dオンライン環境を実現するPLM2.0と、これを実現する新プラットフォームV6を発表した。従来のV5に替わるV6の導入で、製品の開発環境はデスクトップWindowsベースからネットワーク・サイバーベースへと移行する。これまで極めて限られた専門のエンジニアだけが手掛けた製品の意匠設計、構想などの商品企画機能の一部は、広く一般の消費者レベルのアイデア利用にまで拡張される。DSは5月にもこのV6プラットフォームに基づく製品第一弾としてCATIA、DELMIA、SIMULIA、ENOVIAの新製品ラインを市場投入する。


「3Dをすべての人に」の具現化
 従来のPLMは製造系のデータベースという位置付けが中心だったが、DSは07年頃から3D Liveなどのインターフェースツールを用いた開発設計製造のコラボレーション環境を推進し、製品開発のネットワーク利用を拡張して一般の人々にも3DのLife Experienceを提供するという展望を示してきた。3D VIAの新ブランドアプリケーションも立ち上げ、より簡単に、またこの中にVirtoolなどのツール群を集約して3Dデータのコミュニケーションを発展させていく方針を鮮明にした。とはいえ、「3D for All」は、これまでコンセプト先行で判りにくかった。これを具体的な製品レベルに展開するためのフレームワークがPLM2.0でありそのプラットフォームがV6として登場してくる。

Social Design の実現へ
 PLM2.0はWebの世界でWeb2.0がもつのと同じ意味合いをPLMの世界にもたらすことを企図している。すなわち、3Dという言語を手段としてオンライン・コミュニティの集合知性(collective intelligence)を活用しようとする。「PLM Online for All」と呼ばれるゆえんだ。ダッソー・システムズの安藤正平ディレクターは「PLM2.0は製品を開発する企業が製品価値を高め、企業としての競争力を高めるために、従来の設計者のアイデアを超えて、一般コンスーマーのアイデアや知識を広く集めるSocial Designを可能にする」と語る。

 この基盤となるV6は、エンジニアグループからビジネスユーザー、一般消費者までをつなぐビジネスのための単一のPLM統合プラットフォームとして開発された。現在は検証段階だが、導入後はしばらく市場でV5と並存しながら「V5が6〜7年継続したように、V6上でも、時間をかけて目指すサービス、製品を提供し続けていく」(安藤ディレクター)。

 V6に特徴的なことは、同プラットフォームの基盤となるV6 PLM Enterprise Foundationが、 SOA(サービス・オリエンテッド・アーキテクチャ)展開が容易でコラボレーティブ・ビジネス・プロセス(CBP)に優れたEnovia MatrixOneの技術をベースに開発されたことだ。V5環境ではMatrixOneはSmarTeamやVPLM と並んでEnovia PLM製品群の一アプリケーションに過ぎなかったから、大きく役割を変えることになる。

CATIA V5からV6へ
 プラットフォームの変更は、CADユーザーには頭痛の種になることも多い。CATIA V5からV6への移行に関してデータ互換の不安はないか。ベルナール・ランギリエ・シニア・アプリケーション・スペシャリストは「CATIA V6は機能的にV5に近く、データの移行を容易にしている。使い方も根本的に変らない。CATIA V5とV6両方を使いたい顧客先での先行評価も順調だ。スムーズな移行ができるだろう」と語った。

(甲斐 真一郎)



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