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MOTION CONTROL
米Rockwell社、DDモーターの新製品を市場投入へ
[2008年03月号]
米Rockwell社のAutomation Fairでは、同社の統合モーションコントロール製品のラインアップが展示された。同社が提供する従来のサーボシステムに加えて、まもなくDDモーターが加わることになる
米Rockwell Automation社のモーションコントロール製品マネージャーであるDavid Hansen氏によれば、同社は08年第2四半期(4〜6月期)に、DDロータリーモーターの新シリーズブランドの市場投入を計画している。投入初期はベアリングレスと完全にケースで覆ったモデルが用意されるが、その後特注対応となるフレームレスのモデルも追加される。
これらのモーター製品は、Rockwell社の「Kinetix」と名付けられた統合モーションコントロール製品のポートフォリオの一翼を担うことになる。
Hansen氏は「この新しいDDモーターの市場投入時には、当社のサーボテクノロジーの利用者がすでに享受しているのと同じ水準のアプリケーションサポートおよび最適化ツールが付随する」と語る。
例えば、サイジングと最適化用のソフトウエア「Rockwell Motion Analyzer」を利用することで、エンジニアは要求に合致する位置決め精度、トルク、速度および慣性を考慮して、与えられた用途に適するのはDDモーターと従来のサーボのどちらなのかを評価できるようになるという。
また、DDテクノロジーの利用を検討している顧客に対しては、あらゆる支援がなされる。「DDテクノロジーは普及しつつあるものの、エンジニアコミュニティから幅広い理解を得ているかといえば、まだそうではない」とHansen氏は話す。
DDテクノロジーは、モーションシステムに見られる動力伝達部品について、すべてではなくとも、ほとんど必要としないので、機械設計におけるこれまでの慣習を大きく変革する可能性がある。「機械を作り上げる手法はまったく異なって来る」とHansen氏は言う。「そして、この技術を採用するための設計を行い、最適なアプリケーションにその設計を適用すれば、機械メーカーに莫大な利益をもたらすことができるだろう」
Rockwell社の「Automation Fair」でのプレゼンテーションで、同社のKinetixエンジニアリングマネージャRob Schmidt氏は、DDテクノロジーを採用するいくつかの利点について要約して話した。
ギアボックス、ボールねじ、ベルトといった機械部品を使用する必要がなくなるので、DDモーターは全体的な効率や信頼性、そしてTCO(Total Cost of Ownership、総所有コスト)を向上することができる。「DDテクノロジーにおいては、故障するような機械部品はほとんどない」
そして、DDモーターは通常、これまでのサーボシステムに比較して剛性と外乱排除性能に優れるので、トラッキングエラー、共振、その他サーボの性能劣化を引き起こすおそれのある要因を排除することができる。「コンプライアンス(剛性の逆数、柔らかさ)は多くの従来型のサーボシステムにおける主要な制限要因になっている」とSchmidt氏は語り、DDシステムは剛性が約10〜100倍に向上することを強調した。
Schmidt氏はDDモーターの小型化の可能性についても触れ、従来型のサーボシステム以上にトルクと速度のトレードオフが拘束条件になることに言及した。しかしSchmidt氏のプレゼンテーションでは、DDモーターの持つ利点により採用アプリケーションの数が拡大するということを示すための事例が多くを占めた。「ロータリーDDモーターへの関心は日に日に高まっている」(Schmidt氏)という。
(Joseph Ogando)
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