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3次元設計に舵を切る 高級ボート
[2008年03月号]高級ボートメーカーが3次元技術で職人技を維持するとともに量産モデルの生産体制も整える
3次元CADモデルにより、ボートの内装設計の精度は格段に向上した
提供: Sabre Yachts社
Sabre社の人気モデル34フィート型Express
提供: Sabre Yachts社
しかし最近では、高級大型ボートの需要が増えたおかげで、設計から引き渡しまでに5年も待たせるというような余裕はなくなった。そこで、高級ボートメーカーの間では、船体の設計や製造に3次元CADやハイエンドのCNC工作機械(http://rbi.ims.ca/5698-537)を導入して、量産型の生産体制を構築する動きが強まっている。こうした取り組みによって、かなりの特注設計が含まれる場合でも高級ボートを18カ月たらずで完成できるようになり、複雑な設計を安定的に繰り返せるようになって、品質も向上している。
3次元CADが導入されるまで、高級ボートの設計は2次元図面と技術者の職人技によって支えられていた。設計者は、船体構造から船内の家具類に至るまで、すべての複雑な形状を2次元図面によって設計していた。こうした設計は、長年の経験を持つ熟練した現図工や職人たちに渡され、彼らの手で2次元図面に修正や補足が行われることによって、複雑な設計のボートが実際に製作されていた。しかしながら、こうした方法では、設計者の細かな意図が正確に汲み取られない場合があり、担当する現図工が異なれば、同じ設計から製作されるボートが必ずしも同じにならないという問題があった。
ボートメーカーの間では、米国シアトルのRobert McNeel & Associates社(http://rbi.ims.ca/5698-538)の自由形状3次元モデリングソフトウエア「Rhino」が広く使われているが、同社の製品マネージャーを務めるScott Davidson氏はいう。「ボート製造現場の現図工は、実際に船を建造できるように、すべての情報を再構築しなければならない。ただし、この解釈の過程には、元の情報の一部が失われるという限界がある。また、建造方法や製作できる形状にも制限があり、プロジェクトの再現性も乏しくなる」
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