RANT 意見を持っている人々

マルチフィジックス解析が メインストリームに

Joseph C. Fairbanks, Jr.
米ANSYS 社
Worldwide Sales & Support、Vice President

[2008年04月号]

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 日本法人の旧フルーエント・アジアパシる必要がある。時には、設計を始める前のフィックと旧アンシスが一緒になり、2008段階で最適な設計を探るために使われる。年 4月 1日からアンシス・ジャパンに社名これを可能にするため、我々は、4つの重を変更する。製品面では次期バージョン 12要な要素(技術)から成る戦略を持っている。

Q:シミュレーション業界での技術トレン ドは。
A:CFD(数値流体力学)や構造、熱など各分野でそれぞれの開発があり、技術トレンドは1 つではない。我々は、これらすべてのシミュレーション分野にフォーカスしている。最も大きなトレンドは、マルチフィジックスである。これらすべての分野で強力な技術を持っていれば、総合的なマルチフィジックスを行える。マルチフィジックスが大規模で複雑なシミュレーションを扱うのに伴い、HPC(High PerformanceComputing)も重要なトレンドとなってきた。マルチフィジックスにより、実物に近いバーチャル・プロトタイピング(仮想試作)が可能になる。

Q:ANSYS の今後10 年のビジョンは。
A:ここ10年のビジョンは、シミュレーション主導の製品開発である。シミュレーションは、製品開発工程の初期段階でも使われる必要がある。時には、設計を始める前の段階で最適な設計を探るために使われる。これを可能にするため、我々は、4つの重要な要素(技術)から成る戦略を持っている。

 1つめは、先進技術である。シミュレーションの強力な技術基盤こそが意味のある結果を与えてくれる。我々は、技術において深さと広さを追求し、多くの異なるシミュレーション分野にその成果を提供している。

 2つめは、仮想試作である。上述の深さと広さの点において強力な基盤技術があば、顧客は真の仮想試作を行うことができる。

 3つめの要素は、工程の短縮である。仮想試作のために大規模で複雑なシミュレーションを、どのように短時間で、簡単に、精度良く行うかということである。ここでHPCが役立つ。HPCにより真のバーチャル・プロトタイピングが可能となる。

 4つめは、CAE コラボレーション、すなわち、シミュレーションから得た情報や知識を再利用し、会社全体で共有するということである。特に、コラボレーションの分野では、我々は08年に新製品EKM(Engineering Knowledge Manager:エンジニアリング・ナレッジ・マネジャー)を発売する。シミュレーションデータは量が多く、かなり複雑であり、従来のPDM(製品データ管理)システムでは、管理が難しい。

 我々の戦略は、シミュレーションデータを管理すると同時に、さまざまなPDM システムと連携するツールを顧客に提供することである。EKMは、現在、米SiemensPLM Software社のTeamcenter と連携できる。将来的には、すべてのPDMシステムと連携するようになる。

Q:日本での戦略は。
A:世界中で“Hybrid Distribution Model”と呼ぶ流通モデルを持っている。直販の組織と、チャネルパートナーやディストリビュータなど我々の製品を販売する間接的な販売組織がある。日本では、当社日本法人の羽部篤社長がリードする直販組織と、チャネルパートナーとしてサイバネットシステムがある。直販組織は、CFDの分野において経験や知識を持っている。チャネルパートナーは、構造解析の分野において経験や知識を持っている。我々の今後1 年の戦略は、これらの組織が連携し、より多くのメリットを顧客に与えることである。

Q:ANSYS とFluent 両製品をどのよ うに統合していくのか。
A:短期的にはWorkbench環境で各製品が一緒に動作し、長期的には、これらの技術を統合する。まずは、ANSYSのすべての技術をWorkbenchプラットホームという同一環境で使えるようにする。ANSYS のすべての構造解析とFluentやCFXなどの流体解析の技術などが一緒に動作し、共通のプリプロセッシング(前処理)ツールおよびポストプロセッシング(後処理)ツールを用い、データを共有できるようになる。長期的には、FluentとCFXを統合する。

 08年には、アンシスの全製品のバージョン12を同時リリースする。このバージョンでは、2つの重要な要素がある。1つめは、統合プラットホームであるWorkbench環境の進化である。よりロバスト性を強化し、このプラットホームでのワークフローとプロセスを管理するツールを提供する。2つめの要素は、“Unified Meshing”(メッシュの一元化)である。現在、我々は多くの異なるメッシュ生成ツールを持っている。今後は1 つのメッシュ生成環境でこれらすべてのメッシュ生成技術を提供し、望まれるどんな機能も使えるよう一元化する。どのANSYSソルバを使っていても、1つの環境の中で、同じルック&フィールでメッシュの生成、前処理、後処理をすべて行えるようにする。

(聞き手:大村 泰憲)



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