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RP装置の開発
[2008年05月号]
積層厚30μmで金属造形
スリーディー・システムズ・ジャパン
小嶋勉取締役
3D Systems社のレーザー溶融粉末造形装置の新製品Sinterstation Pro Direct Metal 250 SLM System
提供:スリーディー・システムズ・ジャパン
同製品は、材料としてアルミニウム、チタン、ステンレス、スチール、コバルトクロムを使い、最大250×250×250mmサイズの金属製品の造形が可能。積層厚30μmの精度で金属製品を造形できるのが特長である。同製品にはSinterstation Pro DM100 SLM System(積層厚30、50μm)と同DM250 SLM System(積層厚50、75μm)の2機種がある。価格はガイドラインとしてDM250で約1億円。
3D Systems社日本法人スリーディー・システムズ・ジャパンの小嶋勉取締役は、「金属造形に対するニーズは、全体からみたらまだそんなに大きくない。しかし、金型部品を金属造形で作成したいというニーズは強い。金型部品を造形する場合、装置を買っただけでは不足だ。重要になるのは、金型製作や仕上げ、熱を逃がすためのクーリングシステムなどのノウハウである」と語る。
3D Systems社はこの新製品のほか、光造形装置2機種、レーザー溶融粉末造形装置2機種、3Dプリンタ2機種を製品として提供してきた。「この製品群の中で、顧客はサイズ、価格、材料などが自分の用途に合うものを選択的に使っている。当面、これらの装置のスピード、コスト、材料の供給などが改善されていくだろう」(小嶋取締役)。
光造形用材料の改善例として、3D Systems社はエポキシ系の強度の強い樹脂を開発している。「光造形は、物性の脆弱性をともなうが、ユーザーニーズに応えるためにさまざまな改良を加えている。この分野は材料の物性次第で相当応用範囲が拡がる」と小嶋取締役は言う。
粉末造形用の材料は豊富で、物性が改良された材料が次々と出ている。機械的強度や耐環境性が高いもの、100℃を超える温度でも使える耐熱性の高いものもあるので、こうした材料で造形した部品を実際に組みつけて自動車のエンジンなどの機能評価が行えるようになっている。
未経験者にやさしいCAM
モデリング アール
菅沼和比古氏
モデリング アール
宮田隆康関東営業所所長
ローランド ディー.ジー.
武林武係長
モデリング アール東日本営業部関東営業所の菅沼和比古氏は、「ローランドの切削加工機MODELAシリーズには、付属のソフトウエアMODELA Playerがある。これは、機械加工の未経験者でも簡単に使えるCAMソフトウエアとなっている」と語る。また、MODELAシリーズの上位機種としてMODELA PROシリーズがあるが、この加工機には金型設計製造支援システムの開発・販売・サポートを行うグラフィックプロダクツ社と共同開発した3D CAMソフトウエアCraft MILLを推奨のソフトウエアとしている。「MODELA Playerを使ってきたユーザーがCraft MILLを簡単に使えるようにUIなどを工夫している。基本的な操作は、MODELA Playerと同じ操作で行える」(菅沼氏)。
初めて機械加工する人は、切削工具や削る材料に合わせて最適な回転数や送り速度、切り込み量などが分からず、一般的なCAMソフトウエアを使いこなすことは難しい。
それを解決するために、MODELA Playerは、材料の材質を選択し、切削工具の直径を入力するだけで、データベースからその材質と直径に最適な回転数と送り速度を引っ張り出してきて、最適な加工ができる。
モデリング アール東日本営業部部長、関東営業所の宮田隆康所長は、「レーザープリンタやインクジェットプリンタのように、紙の質を選び、印刷するように、MODELA Playerでは、材質を選び、工具のサイズを入力するだけで加工条件はほとんど考えずに使えるようになっている」と説明する。
ローランド ディー.ジー.営業業務部販売推進グループの武林武係長は、「MODELA Playerが低価格のMODELAシリーズに同梱されているというのが重要である。低価格の加工機を購入したが、高価で専門知識を必要とするCAMソフトウエアがないと使えないということでは、意味がない。購入した加工機でデザイン、設計したものをすぐに形にできるというコンセプトでCAMを同梱した」と語る。
最近では、3DプリンタなどのRP装置を購入した顧客は、切削の利点を再度認識し、RP装置とローランド ディー.ジー.の切削加工機を使い分けているという。
菅沼氏は、「最近では3Dプリンタや光造形機などを購入した顧客が、ローランドの切削加工機も購入し、3Dプリンタにできないことを切削加工機で行い、お互いを補うように使っている」と語る。「切削加工機は、加工時間が短いという利点がある。また、材料コストが安いことも利点である。光造形では、その装置に専用の材料が必要となるが、切削加工では市場から調達した材料を削ることができる」
今後は、材料の取り付け方法などを含めてより簡単に使えるようにし、また、集じん方法を改善し、よりクリーンな装置にしていくという。「加工技術は、光造形の技術に比べて難しいのは事実だと思う。それを、より簡単にしていくことが課題である」と菅沼氏は語る。
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