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MOTION CONTROL
建機・農機向けのクリーンディーゼル
排ガス規制の強化に伴いオフロード車用ディーゼルエンジンにオンロード車技術の採用が始まっている
[2008年07月号]
Cummins社のQSB6.7エンジンは厳しい新米連邦規格に適合するための排ガス削減技術を採用している
米環境保護局が「Tier 4」と呼ぶこの規格(http://rbi.ims.ca/5711-535)は、粒子状物質(PM)と窒素酸化物(NOx)の両方を従来比で90%削減することを求めている。さらに、オフロード車用ディーゼル燃料の硫黄含有量についても99%以上削減することになる。Tier4は2008年から15年までの間に段階的に導入される。
技術的には簡単なことではない。「Tier 4はこの業界がこれまで直面して来た技術課題の中でも最大のものになるかもしれない」と語るのは米Cummins社の社長兼COO、Joe Loughrey氏。今年3月にラスベガスで開催された建機・農機の国際展示会「ConExpo-Con/Agg」で、Cummins社、米John Deere Power Systems社、米Caterpillar社といった主要サプライヤは、新型エンジンやTier 4の排ガス削減目標に適合するための計画を発表した。一例を挙げると、Cummins社では既存のオンロード車用の排ガス削減技術のいくつかを採用した、排気量6.7リットルの新世代エンジンを発表した。これにより、オフロードでも排ガス削減を進めることが可能になる。「QSB6.7」と呼ばれるこのエンジンは、冷却式の排気ガス再循環装置(EGR)、高圧コモンレール(HPCR)システム、パティキュレートフィルタと統合した後処理システム、可変ジオメトリターボチャージャ、そしてエアフロー制御機能を統合した新型エアフィルトレーションシステムを採用している。
これらの技術により、排ガス削減だけでなく若干の性能の向上も見込まれている。Cummins社オフロード事業担当副社長のRic Kleine氏によれば、QSB6.7エンジンは90%のPM削減と45%のNOx削減を実現するばかりでなく、出力が前世代の275 馬力から300 馬力に向上しており、実質的により排気量の大きなエンジン並の出力を達成している。
他のエンジンサプライヤも同様の開発を進めており、オンロード車用エンジンではすでに必須となっている排ガス削減技術をオフロード車用に展開している。米 Custom Sensors & Technologies 社の輸送事業開発担当副社長Bill Haushalter氏によれば、EGRおよびディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)用に必要な圧力センサーに、エンジンサプライヤから強い関心が寄せられているという。「エンジンサプライヤは皆、大型商用車が採ったのと同じ道を歩もうとしている」(Haushalter氏)。
(Joseph Ogando)
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