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究極の事故防止策
インテリジェント・ハイウェイ
[2008年08月号]
自動車の専門家の意見では、人命を救う技術として最もポテンシャルを秘めているのは、インテリジェント・ハイウエイだという
安定制御機能や降雨検知ワイパーなどの車載機能を、車車間通信と組み合わせることにより、これから通る橋や幹線道路の滑りやすい地点を自動車が“判断する”ようになる
提供:Continental Automotive社
自動車業界は、極小サイズの車載用DSRC(専用狭域通信)モジュールの開発に取り組んでいる。このモジュールによって、自動車は別の自動車と、あるいは交差点にある沿道モジュールと、交信することができるようになる
提供:GM
この技術は“インテリジェント・ハイウエイ”と呼ばれる。一見したところ、一つの無線通信プロトコルが、自動車という輸送手段にこれほど大きな変化をもたらしうるとは、想像しがたい。しかし、自動車産業の専門家はその変化は可能性があるだけでなく、必ず実現するだろうと表明している。
自動車研究センター(Center for Automotive Research:CAR)(http://rbi.ims.ca/5713-546)のディレクタであるDavid Cole氏は「この技術は、幹線道路輸送に大きなインパクトを与える」と言う。
この技術を巡って賞賛の言葉が上がっている理由は単純である。この技術が生命を救うだけではなく、事故を予防するからである。車両インフラ統合(vehicle infrastructure integration:VII)とも呼ばれるこの技術では、自動車は互いに交信する。自動車は信号灯や停止標識とも交信する。さらに、近くの交差点は自治体、政府機関、カーディーラ、交通管制センターなどと交信を行う。
その結果、自動車は衝突しなくなる。自動車は、いつ減速し、いつ曲がり、交差点にいつ入れば安全か、すべて“判る”ようになる。
「自動車は携帯電話のようになる」と、ドイツContinental Automotive Systems社のConnectivity Business Unit担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのKieran O'Sullivan氏は言う。「自動車は、より広範なネットワークの中の一つのノードになる」
実際、すべての交差点近くで大気は短距離無線通信で満たされ、無線があらゆるものの場所や状態を報告するようになる。乗用車やトラックは現在位置を知り、何が周りにいるのかも知るようになる。今の車線に留まるべきなのか、あるいは減速すべきなのかが判るようになる。道路が滑りやすくなっているか、数マイル先に渋滞があるか、ドライバが停止信号を見落とそうとしているのか、道路が工事中なのか、すべて自動車が知るようになる。
このような通信すべての帰結は、より知的な自動車—インテリジェント・カーである。まず、インテリジェント・カーはドライバに警告を発するようになるだろう。その後数年で、判断もするようになる。必要な時にはドライバに代わり、ブレーキやステアリング・ホイールを操作することになる。
専門家によると、この結果として事故が減り、交通事故死亡者数が劇減するようになるという。控えめに見積もっても、米国内の交通事故死亡者4万2,000人がおよそ60%減少するという。楽観的な見通しではこの値は90%近くになる。
危険な車線変更を防止する
車車間通信がドライバの過ちをなくす
今日のほとんどの自動車は、死角による事故を起こしやすい。死角の検知のために必要なセンサーが高価であることが主な原因だ。
しかし、車車間通信とGPS測位を用いて、CPUは近隣車両の位置を確認し、死角事故が起こりそうな場合に警報を出すことができる。警報は音響によるものや、さらに複雑なシステムでは、自動車がブレーキとステアリング・ホイールの操作を行うようになるだろう。
「ドライバに警報を出すことで命が救える」と、GMのResearch Labで電気制御統合担当ディレクタを務めるNady Boules氏。「ドライバの運転操作の影響を受けない方式であれば、救える命はさらに多くなる。ドライバの過ちをなくすというアイデアだ」
今日のほとんどの自動車は、死角による事故を起こしやすい。死角の検知のために必要なセンサーが高価であることが主な原因だ。
しかし、車車間通信とGPS測位を用いて、CPUは近隣車両の位置を確認し、死角事故が起こりそうな場合に警報を出すことができる。警報は音響によるものや、さらに複雑なシステムでは、自動車がブレーキとステアリング・ホイールの操作を行うようになるだろう。
「ドライバに警報を出すことで命が救える」と、GMのResearch Labで電気制御統合担当ディレクタを務めるNady Boules氏。「ドライバの運転操作の影響を受けない方式であれば、救える命はさらに多くなる。ドライバの過ちをなくすというアイデアだ」
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