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FEBRUARY 2006
多様な展開を見せるディスプレイ技術

かつては、テレビや情報の表示には、ブラウン管(CRT)が主流だった。しかし、今日では、新しい技術がいくつも出現し、その選択の幅は広がりつつある。ここでは、最新ディスプレイ技術の5例を取り上げる。

著者_Randy Frank


プラズマHDTV

松下電器産業の「TH-65XVS30U HDTVモニター」は、65インチのHDTV(高品位テレビ)モニターとして、アスペクト比16:9のワイドスクリーンを持つ。

(詳しい製品情報はhttp://rbi.ims.ca/4399-541から)コントラスト比は最大3000:1、表示可能色数は36億2000万色である。さらに、低輝度部では2048階調を実現している。TH-65XVS30Uに採用されているプラズマパネル技術には2枚のガラス板が使われており、その間は蛍光体が塗られた仕切りで隔てられている。仕切りの間に電極を取り付け、イオン化ガスを充填することで、1.05mm×1.05mmのピクセルを構成する。200Vを上回る高電圧を電極にかけ、プラズマ状態が作り出される。プラズマ状態で、放電により紫外線が発生し、蛍光体が活性化する。TH-65XVS30Uの寸法は、高さ36.4インチ(約92.5cm)、幅61.2インチ(約155.4cm)、奥行3.9インチ(約9.9cm)。重さは179.7ポンド(約81.5Kg)、消費電力は695Wである。



着用できる有機ELディスプレイ

カナダDigiCharm社の「MicroTag」 は、表示内容を自由に変えられる名前タグ。

(詳しい製品情報はhttp://rbi.ims.ca/4399-542から)MicroTagには独OSRAM Opto Semiconductors社の有機ELディスプレイ技術が採用されている。 OSRAM社の有機ELディスプレイ、Pictivaにはポリフェニルビニレンやポリフルオレンなどの有機ポリマーが使用されている。Pictivaディスプレイは、自己発光する薄型装置のため、バックライトが不要で、LCD技術に比べると消費電力も低い。多層に重ねた薄膜に電圧をかけることで、一つの層が、透明電極層と比べて負に帯電する。ある層から他の層へとエネルギーが伝わることで、層の間にある物質が刺激されて、発光する。有機ELの具体応用例としては、ノートPCや携帯機器などがある。OSRAM社の有機ELディスプレイであるPictivaの詳細については、http://rbi.ims.ca/4399-543から。



フロントガラスに採用可能な 半透明ディスプレイ

オプトレックスのOptrex Transmartは、ほぼ透明なディスプレイであり、車載ヘッドアップディスプレイとして使われる。

Transmartディスプレイでは、非投射技術の採用により、特別なフロントガラスの設計が不要だ。Transmartディスプレイの液晶は、ポリマー構造を持ち、走行時、ドライバーにとって重要な情報、例えば、速度、燃料残量、トランスミッション・ポジションなどを標準視界内で表示する。そのため、ドライバーは、視線を常に路上へ向けることができる。Transmartディスプレイでの表示を止めるにはField Off状態にし、表示を開始するにはField On状態にする。Transmartディスプレイは、常設される固定型ディスプレイとして設計されているため、標準的な計器パネルの上に重ねて使用することも可能だ。Optrex Transmartディスプレイの詳細については、http://rbi.ims.ca/4399-544から。 オプトレックスの最新情報はhttp://www.optrex.co.jp/index.htmlから。



マイクロディスプレイ型HDTV

三菱電機「WD-73927A、73インチHDTV」は、プログレッシブ方式1920ピクセル×1080ピクセルの解像度を持つ73インチ・ディスプレイ。

(詳しい製品情報はhttp://rbi.ims.ca/4399-545から)WD-73927Aは、米Texas Instruments社のDigital Light Processing(DLP)技術を使用している。TI社のDLPエンジンは、Digital Micromirror Devices(DMD)を採用。DMDは、格子状に最大200万枚の超微細な鏡を並べ、各鏡の取り付け部には蝶番状の機構を持つデバイス。化学的にシリコンウェ−ハ上にエッチングされた鏡は、それぞれの大きさが、人毛の1/5以下である。DLPチップは、光源と投影レンズを鏡とともに使うことで、画面などの表面へデジタル画像を投影する。WD-73927A HDTVに搭載された150Wのランプからは、傾きによりオンとオフを示す鏡に反射させるため、強力な光が発せられる。TI社のDLP技術の詳細については、http://rbi.ims.ca/4399-546から。 DLP技術の詳細(日本語)はhttp://www.tij.co.jp/jrd/dlp/docs/index.htmから。



カーボンナノチューブ・ディスプレイ

米Motorola社の先端研究部門であるMotorola LabsのNano Emissive Display(NED)には、カーボンナノチューブ(CNT)技術が使われている。

CNTは、直径1nm以下の炭素構造で、その特性の多くがフラットパネルディスプレイに適している。Motorola社では、極低温におけるCNTの形成、物質表面への各CNTの正確な植え付け、そして、CNTの長さと直径の制御が可能なことを証明している。これらが可能になったことで、話題性だけが先行しがちなCNT技術が、商品化に一歩近づくことになった。NEDは、実際には対角4.6インチだが、1280×720ピクセル、アスペクト比16:9、対角42インチのディスプレイの一部として設計されている。そのため、ピクセル数はそれに応じて変わる。Motorola社のNED技術の詳細については、http://rbi.ims.ca/ 4399-547から。 ナノエミッシブディスプレイ技術の詳細(日本語)はhttp://www.motorola.com/content/0,,5594,00.htmlから。


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