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AUGUST 2006
ELECTRONICS

UHF帯RFIDタグに走査アンテナ
「フィールドホール」問題回避に成功




反射波を低減する方向に信号を放射することにより、読取り不可能だった信号(左)が読取り可能(右)になる

 オムロンの米国法人Omron Electronics社によれば、同社は、UHF帯RFIDシステムのいわゆる「フィールドホール」問題を回避できるアンテナを開発した。
 このアンテナ設計の最新技術で、UHF帯ICタグの読取り性能を大幅に改善できるという。
 「特に、IDタグを移動させない固定型アプリケーションで効果がある」と、同社のRFID開発グループの北川敏哉氏は語る。「今までは、フィールドホール内に(固定)IDタグがあると、その情報は読み取れなかった」
 フィールドホールは、反射波が互いに干渉し合うことにより起こるゼロ場とも呼ばれる現象で、UHFシステムが以前から抱える問題だった。そして、IDタグを受信可能な位置に移動できない固定型アプリケーションで特に問題があると言われてきた。
 しかし、同社はこの問題を「走査型アンテナ」を使用して反射波を抑制することにより解決したという。このような固定型アプリケーションでは、走査型アンテナに、反射波により起こるゼロ場を補正するための電波指向性を設定する。この指向性のある電波で反射波を低減することにより、無線信号の受信が容易になる。1空間に複数の反射波が存在する場合には、フェーズド・アレイを使用して、放射波を複数のフィールドホール方向に電子的に移動させる。
 同社は、現在、この走査型アンテナを、埠頭ドックの出入り口から医薬品のビン等の品目レベルに至るさまざまなアプリケーションでテスト中である。
(Charles J. Murray)


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