Arbortext Content Managerは強力なワークフロー管理機能を提供する
米PTC社は、技術者とテクニカル・ライター向けに、複雑な設計のドキュメント作成を支援するオーサリングとデータ管理用のツールを発表した。「Arbortext Content Manager」は、規制環境下にある場合も含めて、スクラッチやCADからテクニカル・イラストレーションを起こすための広範なサポートを提供する。
同ソフトウエアは、XMLベースのコンポーネントからのデータの引き出しや、設計データからのイラストレーション作成が可能で、データの再利用を最大化するように設計されている。データ管理機能にはレビューと承認のプロセスを含んでおり、コンテンツ管理を自動化する。さらに、複数のフォーマット、言語、媒体を取り扱うことができる。
CADツールの手法にならい、ひとつの要素が変更された場合には自動的に関連情報がアップデートされる。従来のテクニカル・オーサリング・ツールと大きく異なり、ドキュメント全てを一体のものとして扱わないため、変更を行う場合にユーザーは必要な既存コンテンツを再作成したり、各関連情報の使用法を変更しなくて済む。主なターゲットは運送業界とプロセス設計業界である。
独Siemens Building Technologies社は、ビルの自動化システム、セキュリティシステム、生命安全システム用に、米GE Healthcare社は製品のドキュメント作成用に採用した。同ソフトのベータ版が、ドキュメント作成の遅延による製品投入の遅れを無くすことで、トータルの開発時間を半減させたという顧客もいる。
PTC社の既存のWindchill技術をベースとするArbortextは、より多くの企業が取り組んでいるグローバル展開でのサービス業務の外部委託で負担が増大している、複数企業から情報抽出するという作業を簡略化することができる。「このことで複数のベンダーから異なる製品をまとめ上げるためのリスクが無くなる」とPTC社のソフトウエア製品担当エグゼクティブVPのJames Heppelmann氏。
同ソフトは最近PTCが買収したドイツの企業ITEDOのソフトウエアによって機能強化されると見られている。ITEDOのソフトは、最も一般的な機械系CADアプリケーションから、既存の3Dおよび2Dの設計データを引き出して、製造用及びサポート用に使う、実物大のテクニカル・イラストレーションを作成することができる。
Arbortextは、様々なCADツールとリンクする機能に加えて、Microsoft Officeや他の非技術系プログラムと連携を取ることもできる。そして現在は、PTC Dynamic Publishing Systemの中核製品として出荷されている。
(Terry Costlow)