著者_Charles J. Murray
エレクトロニクス担当シニア・テクニカル・エディター
センサー応用システムにより、ハンドルを自動的に切って車を駐車スペースに誘導
Siemens VDO Automotive社のParkMateに代表される自動縦列駐車システムでは、ソナーセンサーによって車両の前後左右の障害物を検知する
2006年秋、米Lexus(レクサス)社は、自動駐車機能を搭載した自動車を北米市場で販売すると発表し、消費者を驚かせた。自動車業界の話題の中心がハンズフリー電話やiPodプラグイン、ガソリン価格の高騰などに集まっていた中で、自動駐車という発想は多くの人々にとって予想外で、突飛にさえ感じられた。多くの消費者が見せた反応は、「車が自動的にハンドルを切って駐車をするのか?」という半信半疑の質問だった。
それに対する答えは、「イエス」だ。新型レクサスLS460は、駐車時に生身のドライバーが行うあらゆる判断行動を自ら実行することができる。エンジン、トランスミッション、ステアリング等のセンサーと「対話」し、フロントバンパー上のソナーセンサーの信号に耳を傾けながら、自らハンドルを操作して駐車位置に移動することができるのだ。
さらに、この分野の開発を進めているのは、レクサス社だけではない。すでに自動車部品メーカーの独Siemens(シーメンス)VDO社が、レクサス社に対抗して自動駐車システムの販売に参入している。業界の関係者の中には、この分野では、今後さらに大きな動きが起きるのではないかと考える者も多い。
米Gartner社のサービスの一つGartner Industry Advisory Servicesのバイスプレジデントで、自動車業界担当の主任アナリストでもあるThilo Koslowski氏は、「より大局的な観点に立てば、自動車メーカーにとって、自動駐車機能は大きな意味を持つ」と言う。「他の機能と合わせて自動駐車機能を搭載する車種が増えれば、売上アップの機会が増え、コストを消費者に転嫁しやすくなる。」