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特集 PDM最前線(2)
2007年4月
マルチPDM/PLM連携を提唱
もともと製造業から出発した日本IBMも、QCDへの貢献のステップの上に、顧客の製品とプロセスのイノベーションを支援するソリューションとしてPDM/PLM事業を位置づける。
同社によれば、設計の3次元化に取り組む中で、試作の削減と手戻りの削減、作業の並行度を高める、データ活用による各作業の時間短縮と品質の向上などでは、すでにこの数年間の取り組みによって成果を見せ始めた企業も多い。今後はテンプレート活用などによるノウハウの蓄積と再利用、リレーショナル設計などデータ連携によるプロセスの変革に活動の焦点が移ってきている。
日本IBM、土生稔PLM事業部長
「ものコトづくり」を重視
ソフトウエア事業PLM事業部の土生稔事業部長は「モノづくりだけでなく今後はノウハウ、技術、現場知識、開発手法などのコトも重視してやっていこうという流れにある。それらのコトをどうやってデジタル化して設計プロセスに組み込んでいくかが課題になってきた」と全体の流れを俯瞰する。
IBMではPLMを構成する様々な要素のひとつに、製品データの効率的な管理としてのPDMソリューションを位置づける。同社のビジネスパートナーDSのPLM製品群の中では、従来のハイエンド3次元CADである「CATIA」、コラボレーション機能、CAD/ドキュメント統合を行なうPDMとしての「ENOVIA SmarTeam」、開発から生産までライフサイクルにデジタル化を進める大規模製品向けPDMとしての 「ENOVIA VPLM」を供給するほか、このほど生産プロセス計画とシミュレーションを実現する「DELMIA」、さらに「ENOVIA MatrixOne」をこのほど取り扱い製品に加えた。
PDM機能で中核となる「ENOVIA SmarTeam」はマルチCADの統合機能をベースにCADモデル管理からドキュメント管理、プロセス管理、BOM管理に展開する。他方「ENOVIA VPLM」は、顧客のバーチャルなデジタル・モックアップ(DMU)制作を通じて設計初期段階の否定形的な設計開発プロセスを支援する。
ENOVIAの機能としては、構成管理(BOM)と連携した製品定義領域を持ち、コンフィグレーションごとに定義される製品系列のデータ管理、バリアント管理を部品表側の部品管理と紐付けて行なうことが可能だ。またVPM Navigator機能はENOVIA(V5)のCATIAデータ管理画面をCATIAのデザイン画面のなかに統合できる。
IBMではDSのソリューションを通じて多様な機能の提供が可能だが、それでも顧客企業のシステム統合の過程では、顧客自身の持つ既存のビジネス・プロセスや資産との連携が不可避となる。「顧客の開発と生産環境のなかでそこに内包される課題がますます複雑化している。それら顧客の抱える課題には多様な切り口があり、各社に最適ソリューションを求めれば、もはやひとつのソリューション、あるいは単一ベンダーのプロダクトラインでは解決できない」と語るのはPDMコンピテンシー・センターの大村亮介担当。
製造業の多くは、様々なビジネスの必要に応じて、異種のデータシステムを利用し、それぞれのデータを管理してきた。IBMに突きつけられた顧客側の要求は、異種のシステムを利用しながら、全ての情報が自由かつ安全に利用できる環境だ。
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